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細いワイヤから出る光。治療時には赤い光に変わる=4月23日、神戸市中央区楠町7、神戸大病院(神戸大学・神戸新聞共同撮影)
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細いワイヤから出る光。治療時には赤い光に変わる=4月23日、神戸市中央区楠町7、神戸大病院(神戸大学・神戸新聞共同撮影)

 がんを狙い撃ちする新しい治療法「光免疫療法」が兵庫県内でも始まった。手術、放射線、抗がん剤-という既存の三大治療に並ぶ新しい治療と期待される。今回、県内保険適用1例目となった患者の男性にも一定の効果が出ているが、社会に広く浸透するには、まだ三つの壁がある。

 まず、臨床試験での効果を示す「奏功率」が計43・3%にとどまる点だ。そもそも30人と対象者が少なく、完全奏功は4人(13・3%)、部分奏功は9人(30・0%)と限られている。今回治療に当たった神戸大病院の四宮弘隆特命准教授も「まだ分からないことが多く、慎重に症例を重ねて精度を上げていくことが必要」とする。

 治療費は、保険が適用され、高額医療費の支援制度などで抑えられるものの、現時点での治療対象が、切除不能な局所進行や局所再発の頭頸部(とうけいぶ)がんに限られていることが二つ目の壁となる。放射線治療などを受けた経験があり、手術が適さないという条件も課せられている。この治療法では、部位に限らず抗体さえあればがん細胞をたたくことができるため、ほかのがんに対する研究も進められているが、薬事承認を得るには、部位ごとに膨大な費用や時間が必要となる。

 三つ目が、治療を実施する医療機関が大学病院など約20施設(兵庫では現時点で神戸大病院のみ)に限られることだ。新薬の製造販売承認を得た楽天メディカルジャパン(東京)は、神戸大病院を西日本の拠点と位置づけ、医師の見学受け入れなどの協力を求めるというが、今後、治療できる病院の拡大も浸透のスピードを左右するとみられる。(霍見真一郎)

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