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小曽根真さん
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小曽根真さんの新アルバムを手にするSONEのオーナー曽根辰夫さん(神戸市中央区中山手通1)
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小曽根真さんの新アルバムを手にするSONEのオーナー曽根辰夫さん(神戸市中央区中山手通1)
米国時代の小曽根真さんが日本に帰国した際の公演のポスターを前にしたSONEのオーナー曽根辰夫さん=神戸市中央区中山手通1
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米国時代の小曽根真さんが日本に帰国した際の公演のポスターを前にしたSONEのオーナー曽根辰夫さん=神戸市中央区中山手通1
小曽根さんの新アルバム「OZONE60」(提供写真)
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小曽根さんの新アルバム「OZONE60」(提供写真)
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 ジャズピアニストの小曽根真さん(60)が還暦を記念し、3月に発売した最新アルバム「OZONE60」に、故郷神戸をイメージした作品が収録されている。青春時代を過ごした北野の街がモチーフで、地元の老舗ライブ・レストラン「SONE(ソネ)」にもアルバムを寄贈。新型コロナ禍の窮地の中だけに、オーナーの曽根辰夫さん(69)は「神戸への思いがこもり、わくわくするメロディー。街を元気づけてくれる」と喜んでいる。(津谷治英)

 小曽根さんは1961年、神戸市中央区生まれ。ジャズピアノ、オルガン奏者の父・実さん(故人)の影響で幼少からジャズに親しみ、米・バークリー音楽大学を首席で卒業し、米国でデビューした。

 曲名は「ストラッティン・イン・キタノ」で、「北野そぞろ歩きと」いった意味。日本のジャズ発祥の地、神戸・北野周辺は古くからライブ店でにぎわった。69年創業のSONEもその一つ。小曽根さんは、創業者で辰夫さんの母・桂子さんと親しく、中学生の時、同店で演奏したのが“ライブデビュー”となった。

 ベース奏者の辰夫さんも小曽根さんを弟のようにかわいがり協演した。「当時から才能は飛び抜けていた。特にブルースは秀逸。少しませたところがあり、プロのミュージシャンやお客さんら大人ともおじけづくことなくつきあっていた」

 小曽根さんは神戸を離れ、世界を舞台にするようになってからも、度々、店を訪れ、即興で演奏することもあった。

 SONEのような歴史あるライブ店も新型コロナの影響は避けられず、昨年春の緊急事態宣言以降、休店を繰り返してきた。今年2月から約2カ月は、日曜の昼ライブのみを開催。その様子をオンラインで発信するなど、ジャズの街の灯を懸命に守ってきた。

 店は3回目の緊急事態宣言を受けて休店中。常連のミュージシャンも演奏機会を失った。今回のアルバムは、そんな窮地のエールとなった。「ぜひ聞いてほしいと電話をくれた。曲はスイングがきいて、北野のにぎわいを思い出させてくれる、わくわくするメロディーだった」と辰夫さん。「苦しむ仲間も励ましてくれている」と感謝する。

 小曽根さんも「SONEは神戸にジャズの火を灯し続けてこられた神戸の顔と呼べる本当に大切な場所。これからも素敵な大人のためのしゃれた空間を作り続けてほしい」。

   ■   ■

 小曽根真さんの新アルバム「OZONE60」は2枚組みで、幅広いジャンルを演奏してきた足跡を物語る。1枚はモーツァルトやプロコフィエフなどの作品を中心に8曲。力を入れてきたクラシックの名曲をベースにしたオリジナル曲が並ぶ。

 もう1枚はジャズが中心の8曲。「ストラッティン・イン・キタノ」は、北野の夜をイメージした明るくロマンチックなメロディーだ。小曽根さんは「若いころの思い出を心に描きながら作曲した」と話す。

 また「フォー・サムワン」は、2019年にアフガニスタンで銃弾に倒れた中村哲医師の言葉から発想した。スローなテンポで、相手を思いやるような優しい音から心に訴えるような展開をみせる。

 ユニバーサル クラシックス&ジャズ。4400円。

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