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弁当を手渡す際のコミュニケーションも大切に=神戸市灘区水道筋6
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弁当を手渡す際のコミュニケーションも大切に=神戸市灘区水道筋6
弁当を準備する青木健郎さん(左)ら。友人たちも協力する=神戸市灘区水道筋6
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弁当を準備する青木健郎さん(左)ら。友人たちも協力する=神戸市灘区水道筋6

 長引く新型コロナ禍でアルバイトがなくなったり、オンライン授業で孤立を深めたりしている大学生を応援しようと、神戸市内で休業中のバー店主らが、1日70食もの手作り弁当を無料で配っている。食材費は休業要請に伴って支給される協力金から工面。緊急事態宣言が再延長される6月以降も継続する。店主は言う。「苦しい時こそ支え合いを」

 弁当を配布しているのは「ナイスバー」(同市灘区水道筋6)を経営する青木健郎さん(38)。4月25日の緊急事態宣言発令で完全休業を決め、アルバイトの大学生4人らを勤務させられなくなった。

 学生を心配した青木さんは、スタッフの優木瑛美さん(32)から「せめて弁当を作って渡しては」と提案を受けて実行に移した。

 飲食店仲間の伊丹崇記さん(38)らが調理役を買って出た。最初は青木さんの店で働く神戸大学2年の杉谷拓徒さん(20)が友人らに知らせ、1日30食から始めた。会員制交流サイト(SNS)で「遠慮なく毎日でも取りに来てください」と発信を続けた。

 イタリア風の肉団子や牛すじ肉カレーなど手の込んだ献立が人気を呼び、現在は神戸大のほか甲南大、神戸松蔭女子学院大など、連日70人近い希望者が受け取りに来る。

 青木さんや伊丹さんは、休業要請に従った飲食店に支給される協力金の一部を食材費に充てる。青木さんは「経営は厳しいが、私たちは補償がある。困っている若者が身近にいたので何かしたいと思った」と話す。

 神戸大4年の竹山春生さん(22)はコロナ禍でアルバイトの収入が大きく減り、弁当の存在に助けられている一人だ。「おいしくて毎日の楽しみ。授業がオンラインで誰とも話さない日があるから、温かい一声がもらえるのもうれしい」と言う。配布を手伝う優木さんは「街の中に誰かと言葉を交わす場所があれば孤立感は和らぐはず」との思いで学生を迎える。

 青木さんは「この1カ月、不安な下宿生の声を聞いてきた。宣言延長で落ち込む彼らの心と空腹を少しでも満たしたい」と配布の継続を決めた。

 5月中は平日のみ午後3時から配布。6月は2日から。火-金の週4日間。なくなり次第終了。授業などで取りに来られない場合は予約可能。SNSのインスタグラム(#ナイスバー)で情報発信している。同店TEL078・585・8406(小林良多)

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