三木市長選が３０日告示され、いずれも無所属で、現職の仲田一彦氏（４８）＝自民、公明推薦＝と元職の薮本吉秀氏（６２）が立候補した。２０１７年に、当時市長だった薮本氏の辞職に伴い行われた出直し市長選に続き、同じ顔ぶれの一騎打ちとなった。投開票は６月６日。

　三木市はベッドタウンとして１９７０年代に人口が急増後、９７年の８万８２３２人をピークに減少をたどり、現在約７万６千人。高齢化率は３４・４％（３月末時点）で、少子高齢化対策と人口減少社会を見据えたまちづくりが焦点となる。

　再選を目指す仲田氏は、県市協調で進めるひょうご情報公園都市（同市志染町）次期工区整備による雇用確保のほか、金物や山田錦、ゴルフなど、まちのブランド力強化を訴え、「若者も住みたいと思い、高齢者も安心して住める。そういうまちづくりを進めなければならない」と強調した。

　薮本氏は、新型コロナウイルスワクチンの早期接種や、最先端のデジタル関連企業の誘致、誘致企業と地場産業との共存などを掲げた。また、虚偽説明を繰り返して市長を辞職した４年前の問題を謝罪し、「市民目線の政策を早期に展開する。それが私に課せられた責務だ」と力を込めた。（篠原拓真）

立候補者の略歴