兵庫県稲美町で、大麦が収穫期の「麦秋」を迎えている。西日本有数の産地でもある東播地域の麦畑は、実った穂で黄金色に彩られている。
JA兵庫南によると、同町と加古川市を中心に農家が栽培しているのは、麦茶の原料となる六条大麦「シュンライ」。今年は約200ヘクタールで作付けし、計約700トンの収穫を見込む。
生育は良好だが、近畿地方は16日、統計開始以来、最も早く梅雨入りした。担当者は「雨で品質が落ちないか心配」とやきもき。5月中の刈り取りを目指すという。
同町内の麦畑では、梅雨の晴れ間の夕方、風に揺れる穂が陽光を受けて輝いた。一面に金色の大海原のような光景をつくり出していた。(門田晋一)