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両校の生徒が見詰める中、白熱した試合を繰り広げる須磨東高と須磨友が丘高のイレブン=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場
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両校の生徒が見詰める中、白熱した試合を繰り広げる須磨東高と須磨友が丘高のイレブン=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場
両校ダンス部のパフォーマンスも「第1回交流戦」を盛り上げた=神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸
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両校ダンス部のパフォーマンスも「第1回交流戦」を盛り上げた=神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸
「第1回交流戦」で白熱した戦いを繰り広げる須磨東高と須磨友が丘高のナインら=神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸
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「第1回交流戦」で白熱した戦いを繰り広げる須磨東高と須磨友が丘高のナインら=神戸市須磨区、ほっともっとフィールド神戸
サッカー部の白熱した戦いに拍手を送る須磨東高の生徒たち=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場
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サッカー部の白熱した戦いに拍手を送る須磨東高の生徒たち=神戸市須磨区、ユニバー記念競技場

 早稲田大、慶応大による「早慶戦」や関西学院大と関西大の「関関戦」など、競技の枠を超えて日本のスポーツ史を彩ってきた定期戦。新型コロナウイルス禍で学校行事が制限される中、部活動に打ち込む生徒を活気付けようと、神戸市内で今春、高校の対抗戦が相次いで産声を上げた。須磨東高と須磨友が丘高、神戸甲北高と東灘高のいずれも県立高による定期戦で、それぞれゆかりのある2校が新たな歴史を紡ぐ。(山本哲志)

 快晴に恵まれた4月21日。神戸市須磨区のユニバー記念競技場とほっともっとフィールド神戸で、須磨東高と須磨友が丘高の「第1回交流戦」が開かれた。

 感染対策を講じながら両校の全校生徒がスタンドで見守る。先陣を切ったサッカーは、須磨東高が1-0で勝利。続く硬式野球は須磨友が丘高が3-0で雪辱し、記念すべき初対戦は引き分けで幕を閉じた。

 「試合の中止や無観客が続いていたし、みんなに見てもらえて気持ち良かった」と須磨東高サッカー部3年の本下洋平主将は汗をぬぐった。須磨友が丘高野球部3年の正井信之介主将も「声は出せないけどたくさんの拍手をもらい、学校代表として勝ててうれしい」と誇らしげだった。

 両校には、1983年に須磨友が丘高が開設された際、開校式と入学式が近隣の須磨東高体育館で行われた縁があった。2019年に伊川谷高-伊川谷北高の定期戦発足にもかかわった須磨友が丘高の川崎芳徳校長が「努力の成果を発揮する場をつくってあげたい」と打診し、須磨東高の宗石理校長が快諾した。

 川崎校長は「これまでは担任であっても生徒が活躍する姿を見る機会がなかった。来年以降は競技数を増やし、母校愛や一体感、両校の親睦をより深めていきたい」と話した。

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 神戸甲北高と東灘高の定期戦も、創立時からのつながりがきっかけになった。

 神戸甲北高は1974年に設立。76年に新校舎が同市東灘区内に完成したことに伴い、生徒が分かれて校名も東灘高となった。両校の校訓は同じだ。

 これまで何度も立ち消えになったという定期戦について、神戸甲北高の笠谷知代校長と東灘高の徳山学校長が話し合い、今春に実現した。

 前哨戦として男女バスケットボールや卓球など7種目が3月に行われ、神戸甲北高が4勝3敗。4月28日に行う予定だったメイン競技の硬式野球と女子バレーボールは、政府の緊急事態宣言発令の影響で6月16日に延期され、無観客で行われる。

 ひときわ強い思いを抱くのが、東灘高バレー部の原田彩華主将だ。3年生の選手は原田主将ただ1人。5月の兵庫県高校総体で初戦敗退した後も引退せず、定期戦に向けて練習を続けてきた。「家族や後輩たちが支えてくれた。笑顔で終わりたい」と集大成を誓う。

 阪神間で長年、野球部の監督を務めてきた徳山校長は「今の3年生は修学旅行などさまざまな行事が中止になってきた。今回も開催が危ぶまれたが、『こんな時だからやらない』ではなく、『こういう時だからこそやろう』となった」。新型コロナの影響を受ける中で発足した定期戦の意義を熱く語った。

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■県内に残る「伝統の一戦」 神戸一中VS二中“扇港の早慶戦”100年超の歴史

 兵庫県における「学校対抗戦」の歴史は古い。最も有名なのが、神戸一中(現神戸高)と神戸二中(現兵庫高)の定期戦だ。

 1908年に行われた両校野球部の練習試合を機に13年ごろから、兵庫と神戸の2港が扇を並べた形に似たことにちなみ、“扇港の早慶戦”として全校応援で盛り上がってきた。15年に始まった夏の全国高校野球大会より長い100年以上の伝統を誇り、戦前は「早慶戦」と同じように応援の過熱で中断した歴史を持つ。67年から春は野球、秋はラグビーをメインに総合定期戦として実施してきた。

 66年春の選抜大会に出場した兵庫高野球部OBの武蔵健児さん(72)=神戸市北区=は「甲子園は自分たちを最後に遠ざかっていることもあり、定期戦は母校の誇りを懸けた晴れ舞台。去年からコロナ禍で観戦できていないが、応援できる日を楽しみにしている」。

 県内の高校対抗戦はほかに、県西宮高と県芦屋高、姫路西高と姫路東高、篠山鳳鳴高と柏原高、灘中・高と甲南中・高-などがある。(山本哲志)

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