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三浦技研のアイアンを手にする笹生優花=2020年夏、栃木県のホウライカントリー倶楽部(三浦技研提供)
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三浦技研のアイアンを手にする笹生優花=2020年夏、栃木県のホウライカントリー倶楽部(三浦技研提供)

 19歳の笹生優花が優勝したゴルフの全米女子オープン選手権。畑岡奈紗(22)との日本人同士のプレーオフの末、劇的な決着を迎えた。大会史上最年少タイとなる快挙を支えたのは、「国産アイアン発祥の地」の兵庫県市川町に拠点を置く「三浦技研」のアイアンヘッドだった。

 同社の寺村次郎さんによると、昨年春ごろ、笹生の父親の知人を通じて、同社の現会長、三浦勝弘さんにアイアンの問い合わせがあった。話し合いの末、同社が市販するシリーズ「TC-101」に、三浦会長が自ら研磨して調整を重ねた。

 昨年5月にクラブ使用契約を結び、同社のアイアンを実戦で初めて使用した8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝。同じ8月の「ニトリ・レディース」で2勝目も挙げ、寺村さんは「かなりうちのアイアンと相性が良かったと思いたい」と話す。

 クラブの調整で市川町を訪れた笹生と会った寺村さんは「テレビの画面などを通じると彼女はパワフルなイメージだが、実際は天真らんまんな普通の女の子」と印象を語る。全米女子オープンの優勝に「契約から1年でここまでの結果になり、喜びとともに驚いている」と話した。

 吉報に市川町も沸いた。4月にマスターズ・トーナメントで松山英樹が優勝した際も、アマチュア時代に使ったアイアンが市川町産だったことで注目された。岩見武三町長は「松山選手の時もうれしかったが、笹生選手は実際に市川町のアイアンを使って優勝した。うれしさもより大きい」と声を弾ませた。

 一方、笹生とプレーオフを戦った畑岡は「ダンロップ」のクラブを使う。住友ゴム工業(神戸市中央区)の製品だ。プレーオフの裏では、兵庫県産のクラブの争いもあった。(堀内達成、吉本晃司)

■畑岡との活躍に称賛

 笹生優花の日本女子3人目のメジャー制覇と、史上最年少タイの偉業に日本国内からも7日、「快挙だ」と喜びの声が上がった。

 笹生が2016年からジュニア会員として所属していたという茨城県笠間市の扶桑カントリー倶楽部。各地で活動しており、練習に訪れるのは年1回ほどだったが、苅部龍也副支配人(57)は「体格の良さが強み。飛距離があり、全米でも戦えたのだろう」と語る。畑岡奈紗も練習に来たことがあり、「写真撮影やサインにも快く応じ、礼儀正しく気さく」と、関わる2人が世界で覇を競ったことに感慨深げだった。

 同施設に来ていた男性(69)は「みんな切磋琢磨(せっさたくま)している。あっぱれだ」と笑顔を見せた。

 畑岡をよく知る、国体ゴルフ茨城県選手強化部長の大輪広明さんは「日本人同士のプレーオフなんてなかなかない。畑岡はショックだと思うが、次回につながる」と激励した。

■何くそ精神で努力

 笹生を指導する尾崎将司の話 今回の優勝は、彼女の育ってきたつらい環境をばねにした“何くそ精神”のたまものであると思う。努力しかないことを一番理解し、頑張ってきた成果でもある。本当におめでとう。また、敗れた畑岡選手にも最大の賛辞を贈りたい。素晴らしい2位だったと思う。

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