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中島教諭が考案し、商品化された「メガネ用透明オーバーマスクシールド」
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中島教諭が考案し、商品化された「メガネ用透明オーバーマスクシールド」
シールドを着用する角啓太郎君=西宮市内
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シールドを着用する角啓太郎君=西宮市内
自ら発案したシールドを装着する中島直登教諭=西宮市上甲子園3、市立春風小学校
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自ら発案したシールドを装着する中島直登教諭=西宮市上甲子園3、市立春風小学校

 たん吸引などのケアが必要で、マスクを着けにくい子どもらのため、兵庫県・西宮の市立小学校教諭の考案した透明のシールドが商品化された。眼鏡のつるの部分に取り付けるだけで立体的に装着できる。マスクほどの感染防止効果はないものの、口元が見えるため介助しやすく、子どもたちが学校で落ち着いて過ごせる状況づくりに一役買っている。(鈴木久仁子)

 たんの吸引など日常的に医療行為の援助が必要な子ども(医療的ケア児)や重症心身障害児は、マスクを着けていると呼吸状態の変化が見えづらく、命に関わる場合もある。

 そのため新型コロナの感染が拡大する中でも、特別支援学校・学級などでは児童生徒にマスク着用を徹底していない場合がある。ただ、通常学級では他の児童らがマスクを着けているため、対応の違いが子どもたちのストレスになることもあった。

 西宮市立春風小学校の中島直登(なかしまなおと)教諭(42)は昨年5月、眼鏡と組み合わせたシールドを思いついた。顔全体でなく鼻と口だけを覆う形で、自らサンプルを作成。他の教諭からも「子どもの気持ちがくみ取りやすい」と好評を得た。

 量産できないかと考え、眼鏡ブランド「Zoff(ゾフ)」を展開するインターメスティック(東京)に提案。同社によると、「ちょうど同様の商品を開発中だった」といい、約1カ月後、中島教諭のもとに新製品のサンプルが届いた。重さ約7グラムと軽量で、試着した児童も相手の顔を見て笑顔を浮かべたという。

 シールドは、不織布マスクに比べ飛沫(ひまつ)の遮断性能が低いとされる。それでも人工呼吸器をつけて通学する同小4年の角(すみ)啓太郎君には、中島教諭の考案は朗報だった。角君の母裕美さんは「口元が見えないと、たんを吸引するタイミングも分からず、命に関わる。先生が考えてくれて大助かり」と喜ぶ。

 理化学研究所計算科学研究センター(神戸市中央区)のチームリーダー、坪倉誠・神戸大教授は、同製品について「大きな飛沫についてはブロックできる一方、エーロゾル(微粒子)を完全に防ぐことは難しいため、換気などの対策と併用することが望ましい」とする。その上で「マスクのできない子や口の動きが大切な語学の授業、発声が重要な音楽の授業ではマスクの代替えとしてある程度の効果は期待できる」と一定の評価を与える。

 ゾフは障害児だけでなく、マスクの着用が困難な人や、マスクやサングラスとの併用を念頭に「メガネ用透明オーバーマスクシールド」としてオンラインで販売している。1セット(5枚入り)880円。

 ゾフ・オンラインストアTEL0120・013・505(平日午前11時~午後6時)

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