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歴代知事の胸像。ここ4代は総務省(旧自治省)出身の系譜が続く=神戸市中央区下山手通4、兵庫県公館
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歴代知事の胸像。ここ4代は総務省(旧自治省)出身の系譜が続く=神戸市中央区下山手通4、兵庫県公館

 【質問】兵庫県知事は、現在まで4代59年にわたり、総務省(旧自治省)出身の系譜が続いていますが、何か理由があるのでしょうか。総務官僚が知事に就くと、県政運営などでどのようなメリットがあるのですか。

「知事選 あなたの?に答えます」-。7月1告示、18日投開票の兵庫県知事選にまつわる疑問・質問に、記者らが取材を踏まえてお答えします。演説などだけでは分からない、ちょっと聞きづらい質問をぶつけ、そもそもどうなってるの?という疑問を解消します。

 兵庫県知事は、1962年11月に就任した金井元彦氏と、次の坂井時忠氏は旧内務省出身(旧自治省の前身)。続く貝原俊民氏、そして現在の井戸敏三氏(75)は旧自治省で、4人とも東京大を卒業しています。

 金井氏もその次の坂井氏も、それぞれ副知事として招かれた後、知事に就任しました。貝原氏は30代だった若手官僚時代に旧自治省から兵庫県に出向し、課長や部長、副知事を経て知事になっています。2001年に初当選した井戸氏は96年に旧自治省から副知事に招かれています。

 総務官僚は若い頃から、東京の本省勤務と地方自治体への出向を繰り返します。大都市のほか、小さな村役場、離島、豪雪地帯などさまざまです。多様な気候と風土から「日本の縮図」とも呼ばれる兵庫では、国とのパイプ以外にもそうした経験が求められてきたという声は多くあります。

 貝原氏が初めて立候補した知事選の直前、県議会最大会派・自民党の重鎮県議を知事に推す動きもありましたが、この県議は東大卒、自治省出身でないことなどを理由に固辞したという話も残っています。

 一方、官僚出身知事のデメリットを指摘する声もあります。総務官僚は、地方に出向すると若くして要職に就くことが多く、ある元県議は「たたき上げの県職員に比べると、現場目線に欠ける」と話します。過去の知事選では、官僚出身知事が続く状況を「官僚県政」と批判する声もありました。

 7月の知事選では、立候補を表明している4人のうち、前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)が総務省、前副知事の金沢和夫氏(64)が旧自治省出身です。

 斎藤氏は2002年に総務省に入省し、東日本大震災直後には全村避難となった福島県飯舘村に派遣されました。総務大臣政務官秘書官や宮城県財政課長なども歴任し、「離島の交通や地域振興の問題にも関わり、幅広い経験をさせてもらった」と言います。

 金沢氏は兵庫県財政課長のほか、熊本県副知事、総務省大臣官房審議官なども務めました。30代で山形県遊佐町の助役に就いたときの経験が大きいそうです。「地方自治の感覚が養われた」といい、町の視点で県の役割を考えたり、住民に理解されるように話す大切さを学んだと話しています。(兵庫県政担当キャップ・紺野大樹)

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