神戸市の久元喜造市長は24日、中学生や高校生を対象にした新型コロナウイルスワクチンの学校集団接種について「現時点で推奨しない」とする文部科学省と厚生労働省の通知を受け、学校集団接種を行わないと表明した。地域の実情に応じて中高生の集団接種は市町の判断に委ねられるが、反対意見も根強い。この1カ月、揺れ動いてきた学校での集団接種の議論をどう見たのか。対象世代の保護者や学校関係者に聞いた。
両省は学校集団接種は保護者への説明が乏しくなり、接種を求める同調圧力を生むと指摘。一方で、市町の判断による実施は否定せず、保護者の同意を得ることや接種の有無による差別、いじめを起こさないよう求めた。
神戸市内の中学2年生の母親(37)は集団接種に賛成だった。子どもにはワクチンを打たせるつもりで、「放課後を利用して誰が打ったか分からない工夫をすれば問題はなかったはず。個別接種を選んだ方が、子どもにワクチン差別はいけないと伝えにくく、友人同士で話になれば仲間外れにつながるかもしれない」と考える。
一方、中学1年の娘がいる兵庫県明石市の女性は「推奨しない」とする方針に胸をなで下ろした。「デマも含め情報が飛び交い、疑心暗鬼の中、学校でやるのは嫌だった。低年齢は副反応がきついとも聞くので、静観して判断したい」と話す。
「早く授業や行事が通常に戻ってほしい」と集団接種に一定の理解を示すのは、神戸市内の元PTA役員の女性。ただ、コロナ禍で新年度のPTA役員は決まらず、親同士が話し合う機会は減った。「集団接種なら踏ん切りがついて便利」としつつも、「ワクチンの将来的な影響が心配。わだかまりは残ると思う」と胸の内は複雑だ。
学校側も懸念が消えない。同県内のある中学校の男性校長は「学校運営を考えれば全員接種が理想だが、生徒や保護者には慎重論が多い」と明かす。国が指摘するように「接種の有無で子どもの間に格差が生じるかもしれない」と気をもむ。
兵庫県教育委員会は「集団接種は必要ない」とする立場。アレルギーや疾患を隠している生徒がいて、「全ての子どもをケアするのは困難」とする。過去には学校での集団接種で数々の訴訟も起き、全て取りやめられていることも理由に挙げた。
子どもの接種をめぐっては、全国的にも一部の自治体が学校での集団接種を検討したが、子どもへの接種に反対する人々から抗議が殺到。神戸市も国の方針を見定めるとして学校集団接種の検討を中断していた。(高田康夫、古根川淳也、小尾絵生)
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