神戸市長田区の市営房王寺(ぼうおうじ)住宅で、住民組織が敷地内に約100台分の駐車区画を設け、独自に料金を徴収していることが市などへの取材で分かった。公営住宅では、自治体側が駐車場を設置し、利用者から料金を徴収するのが原則だが、30年以上前に、整備までの代替策として市が住民管理を容認した経緯があるという。法令に抵触するとの指摘もある中で、市も不適切な状態と認めており、対応を検討している。(小川 晶)
房王寺住宅は、神戸電鉄長田駅の南側にあり、1974年から段階的に住戸の提供が始まった。市によると、現在は13棟に計880戸があり、市内でも大規模な市営住宅という。
付属の駐車場は、2017年に新たに建設された14号棟など一部に整備されているだけ。古い棟では、敷地内の通路や公園脇などの余剰スペースが白線で区切られ、住民が棟ごとに「車友会(しゃゆうかい)」などの名義で管理している。市の集計では、各棟に点在している区画を合わせると、約100台分に上る。
市の説明では、1980年代ごろに住民らが入居者用の駐車場設置を市に要望し、「市が整備するまでは敷地内での自主管理を認める」との取り決めを口頭で交わしたという。だが、土地の確保などが難しく、市の駐車場工事はほとんど進んでいない。
駐車区画の料金について、市の担当者は「金額や徴収方法を決めているのは住民組織。月額数千円程度とみられ、住民らが運用していて市には一切入ってこない」と話す。正式な手続きがとられないまま、行政財産である市営住宅の敷地内で、住民組織が駐車場を運営する状況が続いているという。
房王寺住宅に古くから入居する住民が実態を明かす。「うちの棟では、車友会は自治会とは別組織で、役員も違う。1区画当たり月額2千円で、周辺の相場と比べてかなり安く、住民は助かっている」。駐車場料金は、区画の維持管理などのために積み立てるほか、自治会が開く花見などの催しに合わせて一定額を寄付しているそうだ。
市によると、公営住宅法などでは、通路などの共同施設を「正常な状態において維持しなければならない」と規定。同住宅の現状について担当者は「好ましくない状態にある」と認める。
近隣の駐車場料金との不均衡や緊急車両の通行妨害の恐れといった問題もあり、市は21年度にも住民側と協議に入る方向で調整している。一方で、駐車区画を強制的に撤去した場合、周辺の路上駐車が増える懸念があり、速やかな解決は難しいとする。
神戸市営住宅ではかつて、住民が管理する同様の駐車場が約50カ所で確認されていたが、建て替えなどに合わせて徐々に解消。現在は、房王寺住宅のほか、4カ所でそれぞれ10~30台分が残っているという。
■正式手続きなく問題 関西学院大法学部の野田崇教授(行政法)の話 公営住宅では、通路の電球の付け替えなど、住民が管理を担う部分もある。ただ、正式な手続きもなく、行政財産を使って住民が駐車場を運営している現状は、明らかに法的な問題がある。住民の自治を重視し、その範囲内で駐車場管理を任せるのならば、目的外使用の許可を認めるなど、神戸市としての意思決定を明確にする必要がある。
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