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接種を前に注射器に分けられる新型コロナウイルスのワクチン=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)
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接種を前に注射器に分けられる新型コロナウイルスのワクチン=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)
神戸新聞NEXT
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 64歳以下を対象にした新型コロナウイルスのファイザー製ワクチンについて、7月後半に国から兵庫県内に配分される量は、県内各市町の合計希望量の4分の1程度にとどまる。高齢者接種には十分なワクチンがあるものの、7月に入ってからは供給不足が続くことになり、64歳以下接種の減速は必至だ。(高田康夫)

 厚生労働省が1日夕、7月後半に用意するワクチン1万600箱の配分を都道府県に示した。19日の週に、計8千箱を対象人口に応じて全国の市町村に配分する。兵庫県内41市町には計333箱(約39万回分)が供給される。

 26日の週には、希望量とは別枠でモデルナ製ワクチンを申請していた自治体に、代用としてファイザー製を配分。残り約900箱は、ワクチン接種記録システム(VRS)の登録を元に在庫が少ない自治体に配分される。具体的な配分は5日に通知される予定だが、県内での上積みはあまり見込めないという。

 県内41市町による7月後半の希望量は計1476箱(約172万回分)。国が示した配分は遠く及ばず、各市町に衝撃が走った。9月中の接種完了を目標にする西脇市の担当者は「このままでは8月の上旬で底を突く。予約を止めざるを得ない」。明石市は59歳以下の接種を延期しながらも、9月末での完了目標は維持していたが、担当者は「どう計算しても9月末完了は難しい」とする。

 ワクチン接種をめぐり、国は高齢者の「7月末完了」とともに、64歳以下への接種も早めるよう自治体に要請してきた。県内各市町は国の求めに応じて態勢を整え、64歳以下接種に取りかかった直後に国のワクチン供給不足が露呈した。

 県内では6月30日時点で、13市町が予約の受け付けを停止したり、接種スケジュールを変更したりしているが、7月後半も供給が少なくなることで、神戸市以外にも、多くの市町が接種計画の見直しを迫られる。

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