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 「医療費の還付金があります。取引先の銀行はどちらですか」-。兵庫県内で5月以降、特殊詐欺の「予兆電話(アポ電)」が増えている。4月に比べ、5、6月は2倍前後に急増。特に多いのが自治体職員をかたる電話で、兵庫県警は注意を呼び掛けている。

 アポ電は「アポイントメント電話」の略。還付金詐欺やおれおれ詐欺で現金の保管場所などターゲットの情報を調べるため、事前にかける電話のことを指す。

 県警生活安全企画課によると、アポ電は今年に入り月200件台で推移していたが、4月の205件から5月は352件に、6月は421件に増えた。現在のところ理由は不明だが、神戸市内や阪神間で目立つ。

 中でも還付金詐欺が多く、医療費や介護保険の還付金があるとうそをつき、手続き名目で現金自動預払機(ATM)から現金を振り込ませる手口。5、6月は還付金詐欺のアポ電だけで200件を超えたという。

 兵庫県は2020年の特殊詐欺被害額の増加が全国ワースト1位だった。

 県警は、詐欺グループから押収した名簿を基に戸別訪問を行って留守番電話機能の活用など注意を呼び掛けつつ、ATM周辺の警戒を続けている。「着信番号の局番が『03』なのに市役所や区役所の職員を名乗る場合は、まずおかしいと思ってほしい」と担当者。「金融機関とも連携し、水際で何とか被害を防いでいきたい」としている。(井沢泰斗)

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