紙を4回折るだけで、鼻と口元を覆える「オリガミマスク」を、神戸や東京でそば店を営む後藤雄一さん(51)が考案した。客が自ら作る1回限りの使い捨て。兵庫県内ではまん延防止等重点措置が12日に解除されたが、気を緩めることなく、安心して会食を楽しめるアイテムとして普及を目指す。(山路 進)
兵庫県内の飲食店への時短要請は12日から、神戸や阪神間の10市町は午後8時半まで、ほかの31市町は午後9時半までに緩和された。
オリガミマスクの基は、B5判の市販コピー用紙。印刷された点線に沿って、数字の順番に4回折ると出来上がる。盾のような形の紙マスクで、片手で鼻に当てつつ、もう片方の手で箸やグラスを持てる。普通のマスクを着けなくても、食事と会話を両立しながら飛沫(ひまつ)の拡散を防ぐ効果が期待できる。
後藤さんは神戸・三宮と東京で、そばや天ぷらの5店を経営する。昨年秋に「マスク会食」が提唱され、都内の店で客に協力を呼び掛けたが、着け外しの面倒さから、外したまま話し込む人が後を絶たなかった。
扇子の配布も考えたが、使い回すとウイルスが拡散しかねない。悩んだ末、たどり着いたのが使い捨てができる紙マスクだった。
「安上がりで、広告を印刷しても面白い」と、店に出入りするビール会社の担当者に提案。すぐに2人で試作を重ね、たった4回折るだけで一定の強度を持つオリガミマスクが完成した。
紙の厚さや大きさも入念に検討。A4判より一回り小さいB5判の方が持ちやすく、長持ちすることが分かり、採用した。「折り目を鼻に当てれば飛沫は相手に届かない。科学的な裏付けはないが、前に飛ぶのは防げるはず」と後藤さん。オリガミマスクの表面には「もうちょっと、我慢しよ♥」「貴方(あなた)のためにマンボウ中♥」といったメッセージや記名欄も設けた。
◆
自店で4月に導入すると大半の客が手に取った。
だが、直後の同月25日に兵庫県などに3回目の緊急事態宣言が発令され、酒類提供ができなくなった。翌26日に複合商業施設「EKIZO(エキゾ)神戸三宮」内に開店予定だった新店はオープンを一時遅らせた。まん延防止等重点措置への移行(6月21日)も酒類提供は部分的な緩和にとどまり、自作のマスクが活躍する場面は限られてきた。
今月12日に重点措置は解除されたが、コロナワクチンの集団接種が各地で滞る中、店内での感染防止対策は不可欠だ。オリガミマスクの完成度を高めてきた後藤さんは「やっとここまできた。万全の策はないが、気を緩めずに感染防止と営業を両立させたい」と強調。「自分で折れば使いたくもなるはず。多くの店で使ってもらい、さらに良いアイデアにつながれば」と話す。
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