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「しかたなかったと言うてはいかんのです」に出演する妻夫木聡(NHK提供)
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「しかたなかったと言うてはいかんのです」に出演する妻夫木聡(NHK提供)
「しかたなかったと言うてはいかんのです」に出演する蒼井優(NHK提供)
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「しかたなかったと言うてはいかんのです」に出演する蒼井優(NHK提供)

 終戦から76年となる8月15日を前に、NHKは太平洋戦争をテーマにしたドラマを放送する。11日は特攻をテーマにした作品を完成させる漫画家の物語、13日は米兵捕虜を生体解剖した罪で死刑判決を受けた医師らを描いた作品を予定している。あらためて戦争とは何かを考える。(金井恒幸)

 13日夜(総合)のドラマは「しかたなかったと言うてはいかんのです」。主演は妻夫木聡、その妻を蒼井優が演じる。原案は元大阪府豊中市議・熊野以素さんの著書「九州大学生体解剖事件70年目の真実」。

 終戦の年の1945年5月、西部帝国大学医学部助教授の鳥居太一(妻夫木)は、教授の指示で米兵捕虜の手術を手伝う。しかし実は人体実験だった。中止を進言するが却下され、8人の捕虜が死亡。戦後の戦犯裁判で死刑判決を受け、恐ろしい凶行を止められなかった自分に向き合う。

 妻・房子(蒼井)は裁判でゆがめられた真実を明らかにし、事件の首謀者にされた夫を死刑から救おうと尽力する。太一は妻の必死の思いと、別の死刑囚たちとの出会いを通して、目を背けていた本当の罪に気付いていく。

 妻夫木は「この役をいただき、罪や生きるとは何か、ひたすら自分と向き合い続けています。作品を通じて命の尊さを感じてほしい」。

 蒼井は神戸を舞台にした映画「スパイの妻」(2020年公開)でもヒロインを熱演。「ベネチア国際映画祭」で銀獅子賞(監督賞)に輝いた。やはり戦時中の旧日本軍の人体実験を告発しようとする夫婦が主人公の作品で、今回の演技との対比も見どころ。蒼井は「胸が締め付けられるようなシーンがたくさんありますが、太一を信じ最後まで丁寧に演じたい」と抱負を述べる。

 11日夜は、BSプレミアムで漫画をミックスした「特攻兵の幸福食堂」を放送する。漫画「ちらん~特攻兵の幸福食堂~」(魚乃目三太著)が織り交ぜられるドラマだ。戦争と縁遠い世代に、戦争を身近に考えてもらおうと、漫画を題材に使った。

 35歳の漫画家・魚沼陽太(濱田岳)は、連載を打ち切られ崖っぷちに。陽太の先輩・西海斗(津田健次郎)と入った居酒屋で、88歳の女将・嶋田栄子(草笛光子)から興味深い話を聞く。戦争末期、栄子の家族は鹿児島の知覧で特攻隊員に食事を振る舞う食堂を切り盛りしていた。

 「ぜひ漫画にしたい」と陽太は栄子に依頼。栄子が語るのは知らない特攻隊員の素顔だった。栄子の幼なじみで特攻隊の生き残りの井田保(吉澤健)を訪ねるが、陽太の発言が保の怒りを買い、追い返される…。現代の若者と戦争体験者の思いのずれや、その体験をどう受け止めていけるかを考える番組になりそうだ。

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