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母校の神港学園高を訪れた阿部一二三(手前)と同校柔道部総監督の信川厚さん=2019年11月、神戸市中央区(信川さん提供)
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母校の神港学園高を訪れた阿部一二三(手前)と同校柔道部総監督の信川厚さん=2019年11月、神戸市中央区(信川さん提供)

 絶対やってくれると信じていた-。東京五輪柔道で男女のきょうだいによる日本初の金メダルを獲得した柔道男子66キロ級の阿部一二三(23)=パーク24、神港学園高出身=と妹で女子52キロ級の詩(21)=日本体育大、夙川高出身。五輪史に名を刻んだ2人の快挙は、地元神戸で見守ってきた恩師たちにとっても、格別の贈り物となった。(大盛周平、谷口夏乃)

 一二三を小学生時代から知り、神港学園高では監督(当時)として成長を後押ししてきた信川厚・同校柔道部総監督(56)。偉業から一夜明けた26日朝、本人から「ありがとうございました」と電話があり、「ほんまにおめでとう。(神戸に)帰ってきたら寄って」と優しく受け止めた。

 2人のやりとりは試合3日前の22日夜にもあった。「必ず金メダルを取り、信川先生の首にかけます」。一二三からLINEでメッセージが届いた。

 高校2年でシニアの主要大会で優勝し、脚光を浴び始めた一二三。初優勝した2017年の世界選手権を終えた後、東京五輪を見据えた信川さんはあえて「首にかけてほしいのは、このメダルじゃないぞ」とはっぱをかけた。だからLINEに信川さんは「約束を覚えてくれていた」と感じた。

 試合当日の25日朝、信川さんは神港学園高近くの神社に参拝し、きょうだいの活躍を願った。準決勝からは神戸市灘区の鉄板焼き店で、一二三の同市立神戸生田中学校時代の恩師、土居正和さん(43)ら関係者4人で試合を見守った。昨年末、一二三と詩、長兄の勇一朗さんと両親らと代表選出をささやかにお祝いした店だ。4年前の約束を果たした瞬間をテレビ越しで見届けた信川さんは「首をきれいにして待ってます」と照れるように話した。

 中学時代を知る土居さんも「コロナでいろんな方が苦労されている中だが、目標の舞台に彼が立てたことがただうれしい」。会えば今も気さくに話す様子に、小さかった中学生の姿をだぶらせてきた。「その姿と今の彼が同一人物と理解するのは少し時間がかかりそう」と顔をほころばせた。

 一方、小学校卒業まで2人を指導した柔道クラブ「兵庫少年こだま会」の高田幸博さん(57)は、当時はできなかった寝技で攻める詩と、技を出し続ける一二三の姿に胸を打たれた。「試合前後の立ち振る舞いも柔道家として素晴らしかった。その姿をほめてあげたい」と言葉を送った。

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