総合 総合 sougou

  • 印刷
開業20周年を記念し、公募デザインが描かれたヘッドマークを付けた神戸市営地下鉄海岸線の車両=神戸市中央区御幸通8、三宮・花時計前駅
拡大
開業20周年を記念し、公募デザインが描かれたヘッドマークを付けた神戸市営地下鉄海岸線の車両=神戸市中央区御幸通8、三宮・花時計前駅
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 神戸市南部を走る市営地下鉄海岸線は開業以来20年連続となる赤字の見込みで、累積赤字は1千億円を超える。著しい人口減少、高齢化が進む長田、兵庫区の南部を活性化させるため、総事業費約2400億円をかけて整備。沿線のてこ入れもし、利用客は徐々に増えていたが、新型コロナウイルスが赤字運行に追い打ちをかける。(初鹿野俊)

 海岸線は2001年の開業に前後して、沿線でマンション開発や大型店誘致が進み、神戸ウイングスタジアム(兵庫区、現ノエビアスタジアム神戸)も完成。市は00年、利用客数を1日平均8万5千人、5年目には13万人と見込んだが、実際は3万人台で推移した。その後、10年度時点で4万5千人、20年度で5万3千人に下方修正したが、いずれも達成できなかった。

 市は、沿線への大型商業施設の誘致(中央市場前駅)や交通局機能の移転(御崎公園駅)、兵庫県との合同庁舎建設(駒ケ林駅)などで需要を喚起。利用客は少しずつ増え、19年度の1日平均は初年度の約1・5倍となる5万1400人に達した。

 乗客増や、駅業務の外注化などによる経費圧縮で、単年度の赤字幅は開業2年目の98億円から、19年度は34億円まで減少。一方で累積赤字は、資本剰余金を取り崩して欠損金に充てた14年度を除いて毎年増え続け、20年度決算で1069億円まで膨らむと見込む。

 さらに、コロナ禍による在宅勤務の普及や緊急事態宣言を受けた減便で、20年度の乗客は1日平均4万2千人にとどまる。頼みの西神・山手線も黒字を維持できず、地下鉄全体でも02年度以来の赤字を見込む。市は生活様式の変化もあり、今後も乗客数は元に戻らないとみる。

 久元喜造市長は7月8日の定例会見で「海岸線は相当ずさんな需要予測の基に計画された」と指摘。その上で「(コロナ前は)悪化はしておらず、持続可能ではある。努力を続けて、未来に向かって賢く使っていくことが求められる」と話していた。

【神戸市営地下鉄海岸線】三宮・花時計前-新長田間(総延長7・9キロ)の計10駅からなる。1994年3月の着工時は99年春の開業を目指していたが、阪神・淡路大震災の影響などで工事が遅れ、2001年7月7日に開業。路線の愛称は「夢かもめ」。

総合の最新
もっと見る
 

天気(9月27日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ