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森下洋子さん
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森下洋子さん

 3歳でバレエを始め、舞踊歴70年の節目を迎えた。8月14日、2年ぶりに大阪・フェスティバルホールの舞台に立つ。

 「まだまだ未熟。完璧にできたと思えるステップは一つもない。しかしトライを続けられることが幸福だと思っています」

 披露するのは「新・白鳥の湖」。チャイコフスキーの三大バレエの一つを、松山バレエ団の清水哲太郎総代表が構想から演出・振り付けまで手掛けた。大阪では21年ぶりの披露となる。

 16世紀のドイツを舞台に、公女オデットが皇太子のジークフリードとの愛を貫き、王国の歴史を変革する物語。自ら演じるオデットの純粋さ、強さ、優しさが見る人の心を動かす。新型コロナ禍で苦境にある世界に、人にとって何が大事なのか-というメッセージを訴える。

 「こんな素晴らしい女性が世界、いえ宇宙に存在したら奇跡だと思う。そこをしっかり伝えたい」と意気込む。

 広島市出身。幼い頃は身体が弱かった。心配した両親の勧めでバレエを始めた。「こんなに長く続くとは思わなかった。バレエの神様の導き。両親が生きていたら、きっと驚くでしょうね」と笑顔を見せる。

 本番に向け、平成生まれの若い団員と一緒に汗を流す。一つのステップだけで何百種類ものアレンジがあり、身体に染み込むまで練習する。その過程で、新しい発見があるという。

 「バレエには人々を幸せにする力があると信じている。これからも毎日の積み重ねを大切にしていきたい」(津谷治英)

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