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不適切な事案が明らかになり、1年間の業務停止処分を受けた特別養護老人ホーム「きしろ荘」=神戸市灘区鶴甲5
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不適切な事案が明らかになり、1年間の業務停止処分を受けた特別養護老人ホーム「きしろ荘」=神戸市灘区鶴甲5

 高齢者への不適切なケア、職員へのパワーハラスメントなどが相次いで発覚した神戸市灘区の社会福祉法人「六甲鶴寿園」について、同市の承認を得て設置された第三者委員会がこのほど報告書を取りまとめ、公表した。一連の不祥事を受けて退任した前理事長夫妻らの、視覚障害がある入所者への暴言、ずさんな経費管理などが新たに明らかになった。

 同法人では昨年9月以降、運営する特別養護老人ホーム「きしろ荘」での無資格者による医療行為、雇用トラブルなどが相次ぎ発覚。神戸市は1月、「きしろ荘」を1年間の業務停止処分にした。理事長、夫の常務理事らは処分直後に退任した。

 第三者委は弁護士、公認会計士、学識経験者各1人の構成で2月に設置。このほど、同法人のホームページ上で報告書を公表した。

 報告書によると、前理事長らは運営する養護盲老人ホーム「千山荘」で、利用者がおむつに失禁した報告があった際、就寝中の利用者のズボンをずらして確認したり、利用者の前で「目が見えないんだから、お尻なんてまともに拭けないの」などと発言したりした。

 また、経費管理の不透明さも散見された。購入品が判然としなかったり、高額の備品を立て替え払いしたりしていた。理事長権限で決裁を取り、1個30万円前後の印鑑を複数購入した例もあった。各施設の金庫を確認すると、過去の利用者に返還すべき現金や取り扱い不明の現金、指輪などが複数発見された。

 前理事長夫妻には車通勤者に支給される「通勤定期代の7割」に加え、半年につき3万円を足した約16万円がそれぞれ支給されており、「内規違反と認められる」と指摘した。夫妻は乗用車1台に乗り合わせて通勤していたため、二重支給にもなっていた。

 報告書の公表を受け、神戸市は「内容を踏まえ、法人が必要な措置を講じていくか、引き続き対応を注視していく」としている。

 また、六甲鶴寿園は6月下旬の理事会で、1月から理事長を務めていた竹入正視氏(84)が退任。元神戸市職員の宮田克行氏(67)が理事長に就任した。(上杉順子)

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