最悪の不漁に陥っている兵庫・播磨灘のマダコ。明確な理由は不明だが、考えられる背景の一つに釣り客の増加がある。タコ釣りは近年、手軽さから女性を含めて人気が高まり、釣り上げられるタコが急増。浄化されすぎた海の「貧栄養化」などの要因も絡み合い、保護が急務となっている。
「いつもなら1隻で1日200キロ取れるが、30キロがやっと。燃料代と人件費で漁の利益が消えてしまう」
50年近くマダコ漁を営む明石市の竹本義美さん(63)は、連日出漁するはずの7、8月に、数日しか沖に出られずにいる。
地元の漁師によると、移動範囲が狭いマダコは釣りやすい魚種として近年、人気が高まっている。播磨灘では夏場、漁師らが優先的に操業できる漁業権指定海域外で、100隻を超す遊漁船やプレジャーボートがひしめき、航行トラブルなども増えているという。
同市内で遊漁船を営む男性は「若い女性を含め、タコ釣り客は数年前から連日満員。何十人も乗れる大型船が他府県からも播磨灘に押し寄せる」と話す。
このため、明石市漁協連合会(市漁連)は昨年、市内の各漁協所属の釣り船業者(63隻)を集めて「遊漁船部会」を設立し、営業時間を週5日の午前中に限定。地元漁師らも3年前の不漁以来、抱卵したタコを放流し、禁漁区を設けるなど、保護に向けて環境整備を進めていた。
マダコが激減している要因は他にもある。イカナゴと同様、海水に含まれる栄養塩の不足が成育に影響しているとの指摘がある。コロナ禍で飲食店向けの魚介類の需要が減った結果、漁獲量が減って海に残った大型魚に食べられたとみる漁師もいる。
兵庫県水産技術センターの反田実さん(72)は不漁について「かつては漁の影響を考えれば良かったが、釣りも無視できない。釣果の把握など新たな対策も考えるべきだ」と話す。(山路 進、有冨晴貴)

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