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兵庫県内の感染状況などについて説明する斎藤元彦知事=12日午後、兵庫県庁(撮影・吉田敦史)
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兵庫県内の感染状況などについて説明する斎藤元彦知事=12日午後、兵庫県庁(撮影・吉田敦史)
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兵庫県内の感染状況などについて説明する斎藤元彦知事=12日午後、兵庫県庁(撮影・吉田敦史)

 新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がる中、12日に就任後初の対策本部会議を開いた兵庫県の斎藤元彦知事。緊急事態宣言の発令要請を見送った理由を「まん延防止等重点措置と内容に差異がなく、今は宣言を出しても県民にメッセージが響かない」と述べ、宣言の在り方を国と協議する意向を示した。この日過去最多を更新した感染者数については「病床拡大など医療提供体制の強化が早急に必要だ」と危機感をあらわにした。

 療養者数やPCR検査の陽性率など、国が示す感染状況の指標で兵庫は重症病床使用率を除く全ての項目でステージ4(爆発的感染拡大)段階に突入した。病床使用率は50%を超えており、斎藤知事は「急激なスピードで高まっている」と懸念。1237床ある専用病床の上積みが必要との認識を示した。

 対策本部会議を開く前の12日午前には県立加古川医療センターを視察。「今すごく逼迫してはいないが、重症病床はここ数日で患者が一気に増えている」と医療現場の厳しい状況を代弁した。

 この日の対策本部会議では、緊急事態宣言の発令について慎重な意見が出たことを明かし、「(宣言が)国民に響いていないというのが正直なところ」と指摘。発令を国に要請する目安としては「重症病床使用率が50%を超えれば要請は視野に入る」とした。

 「できる限り時間をとって説明したい」と会見は1時間を超え、時折手ぶりを交えながら質問に答えた。「第5波」に入り、若年層の感染が目立つことを挙げ、「友達との集まりは控え、会話のときはマスクを着用し、社会のために協力をお願いしたい」と若い世代に呼び掛けた。

 一方、就任直後には対策本部会議を全面公開する考えを示していたが、この日は一転して非公開に。有識者メンバーの「自由闊達な議論をするために今まで通りが望ましい」との意向をくんだ形といい、「ワンチームでコロナと闘うために自分の意見を押し通すのは合理的ではない」とした。同会議は今後も非公開で行う方針で「協議内容は会見などで丁寧に発信したい」と説明した。(小谷千穂)

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