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藤井王位が最年少で防衛 豊島竜王に4勝1敗「勝った将棋も苦しい場面長かった」

2021/08/25 20:15

 将棋の「お~いお茶杯第62期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負第5局が25日、徳島市の渭水苑で指し継がれ、午後4時47分、先手番の藤井聡太王位(19)=棋聖=が挑戦者の豊島将之竜王(31)=叡王、尼崎市=を77手で破り、最年少での王位防衛を果たした。

 藤井は昨年の王位戦7番勝負で、当時王位だった木村一基九段(48)を4連勝で破り、最年少王位と最年少二冠の記録を更新。今期は、過去4人しか達成していない「竜王・名人」の称号を得た経験もある豊島の挑戦を受け、初戦で敗れた後、4連勝して退けた。

 19歳1カ月での王位防衛は歴代最年少。羽生善治九段(50)が1994年に記録した23歳11カ月を大きく更新した。さらに、7月に初防衛した棋聖と合わせて二冠を維持した。

 両者は第6期叡王戦5番勝負でも、藤井が豊島に挑む形で戦っており、現在2勝2敗。藤井は9月13日の第5局で勝ち、史上最年少三冠を目指す。

(井原尚基)

■藤井聡太王位の話 7四歩(41手目)は難しい局面。3三桂(46手目)を防げず、8八歩(49手目)と受ける展開は、うまくいっていないと感じていた。7五角(53手目)で駒得になり指せるかなと。(今シリーズは)勝った将棋も苦しい場面が長く、押されていた。

■豊島将之竜王の話 4四角(44手目)がよくなかったかもしれない。封じ手の局面はよくないと感じた。7五銀(50手目)が相当悪い手で、2二銀とするしかなかったか。9七桂(51手目)と跳ねられ、はっきりダメにした。(今シリーズは)中盤戦の難しい局面でいい手が指せなかった。

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