新型コロナウイルス流行の「第5波」で医療が逼迫(ひっぱく)し、兵庫県でも8月下旬のピーク時に自宅療養者が5千人近くに上った。主に軽症以下の患者だが、課題となるのは容体急変時の対応だ。県の委託で自宅療養者の健康観察を担う県看護協会は、離職中の潜在看護師らを集め、2月から延べ3万人以上への対応に追われている。(井川朋宏)
今夏の第5波は、感染力の強いインド由来のデルタ株が若者を中心に流行した。感染が判明した場合、県は宿泊療養か入院を基本にしていたが、実態は軽症以下の感染者の多くが自宅療養になっていた。
県内の自宅療養者数は、第4波では1817人が最多だったが、第5波では8月中旬に2千人を超え、27日には最多の4715人に上った。その後減少したが、9月9日時点でも3574人いる。
尼崎市では8月以降、90代の男女3人と基礎疾患のあった40代男性1人が自宅療養中に死亡。いずれも本人や家族の意向で入院しなかったという。ほかに西宮市で、感染者の濃厚接触者だった80代女性が自宅で死亡し、後に陽性と判明したケースがあった。
こうした自宅での容体急変を察知しようと、主に職務を離れていた看護師や保健師が電話対応している。
「入力ありがとうございます。その後、お変わりないですか」。今月1日、神戸市中央区の県看護協会では、看護職の女性ら約10人がパソコンの前に座り、次々と電話していた。
自宅療養者は毎日朝夕の2回、専用アプリに体温や症状の有無を入力。職員はその内容を確認し、熱や症状がある人に電話をしていく。血中酸素濃度が低いなど容体が悪いと判断したり、電話がずっと通じなかったりした場合は、保健所に連絡し、往診や入院調整につなげる。
職員は経験豊富な人が多く、患者の声のトーンや息づかいをつぶさに確認する。ある女性看護師は「とにかく患者の話に耳を傾けること。説明の仕方にも個人差があるので、ちょっとしたことでも、不安に感じる症状を詳しく聞いている」と話す。
第4波のピーク時には、容体が悪化している高齢者がいても、病床が足りずすぐには入院できないこともあった。患者からは「こんなにしんどいのに」、「何をしているんや」と強く訴えられた。
再び自宅療養者が急増した8月は50代以下が目立つようになった。協会が対応したのは同月下旬に連日千人を超え、月間で約1万4千人に上った。
同会の成田康子会長(63)は「デルタ株は家庭内で1人が感染すれば家族全員が感染してしまう」と、感染力の強さを実感。収束していない現状に「コロナ疲れもあると思うが、若い人でも重症化するので、大丈夫と決して思わず、“自分ごと”として感染対策を続けてほしい」と呼び掛けている。
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