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集落内にある「ぬしま保育園」。9月末で閉園する=南あわじ市沼島
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集落内にある「ぬしま保育園」。9月末で閉園する=南あわじ市沼島
9月末で閉園する「ぬしま保育園」(白い建物)。海を挟んで対岸の淡路島“本土”を望む=南あわじ市沼島
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9月末で閉園する「ぬしま保育園」(白い建物)。海を挟んで対岸の淡路島“本土”を望む=南あわじ市沼島
神戸新聞NEXT
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 兵庫県南あわじ市の離島・沼島の認可保育所「ぬしま保育園」が今月末で閉園することが10日、分かった。園児減少による資金難のためで、運営する法人が市や保護者、地元自治会に通知した。67年続いた沼島唯一の保育施設がなくなる。

 1954年、漁に従事する夫婦の子どもらを預かる「ぬしま託児所」として開園。約60人が通っていた時期もある。

 市によると、55年に約2300人だった沼島の人口は今年8月末、約410人まで減った。現在、沼島で暮らす未就学児は11人。うち6人は沼島以外の保育施設を利用し、ぬしま保育園への通園は1人という。

 運営する社会福祉法人西光寺和順会(南あわじ市沼島)の関係者は、神戸新聞社の取材に「住民に説明した。広報は控える」としている。沼島地区連合自治会の島津弘会長(79)は「やむを得ない気もするが、沼島で子育てしようと思う人がいなくなるのでは」と話した。

 兵庫県内の有人離島は沼島と姫路市の家島諸島で、家島諸島には市立2幼稚園がある。

■子育て世代減 強まる危機感 自治会関係者「地域の瀬戸際」■

 1954(昭和29)年に開園した民間の認可保育所。漁に出る夫婦の子どもらを見守り、社会福祉法人西光寺和順会(南あわじ市沼島)が運営してきた。

 沼島には55年当時、約2300人が暮らしていた。6歳以下の子どもが約360人おり、入園待ちが出るほどだったという。その後は過疎化の波に洗われ、人口は400人台まで減っている。

 20年度末時点で、ぬしま保育園への入園を保護者が検討していた未就学児が3人いたが、2人は入園を見送った。園児が1人になったため市が4月に園側の意向を確認すると、「運営を続ける」との回答だった。8月末になり、市や保護者に閉園の通知が来た。

 次男を預けている男性(35)は、沼島と対岸の土生港を結ぶ連絡船に乗務。早朝と夕方の業務もあり、送り迎えが難しい。男性の実家の民宿で働く妻は都市部出身で運転免許を持っておらず、土生港から先の足がない。

 10月以降は家族で協力して面倒を見る。男性は「長男はぬしま保育園の卒園生なので感謝している」としつつ、年度途中の閉園には戸惑いも。「(観光の)繁忙期だけでも預けられる施設が沼島の中にあれば」と訴える。

 現在、沼島以外の保育施設に通っている子どもは6人いる。最も近い公立の阿万保育所に預けている女性は、「上の子はぬしま保育園を卒園させたが、下の子は阿万にした。友だちがたくさんの方がいいと考えた」と話す。

 阿万保育所までは、1時間に1便程度の連絡船で土生港まで約10分、さらに約12キロを自家用車で十数分かけて走る。保護者の負担は大きい。沼島地区連合自治会の島津弘会長(79)は「保育施設がなければ、だれも沼島での子育てをしようと思わなくなるのではないか。地域の瀬戸際」と話す。市は今後、自治会や保護者の要望を聞き、新たな民間保育施設の誘致などを模索するという。(西竹唯太朗)

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