新型コロナ禍の2020年、兵庫県の婚姻数は「令和婚」が増えた19年から約3100件減り、過去最少を記録した。県は人口減少への危機感から、出会いをサポートする施策に力を入れてきたが、そもそも結婚は個人の自由。価値観が多様化する中、「官製婚活事業」は岐路に立っている。(中島摩子)
県などによると、20年の婚姻数は2万1964件で、第2次ベビーブームでピークだった1971年(5万1705件)の4割程度。出生数も20年は過去最少の3万7653人で、19年から約千人減ったという。
少子対策などを担う県こども政策課の担当者は「結婚式ができなかったり、妊娠を先延ばししたりし、コロナ禍での減少は仕方ない」としつつ、「20~30代の女性人口は減っている。このままでは婚姻数も出生数も減る」と心配する。
県は20~24年、「若者が就業・結婚・子育てに夢を持てる兵庫」をテーマに、少子対策と子育て支援を盛り込んだ「ひょうご子ども・子育て未来プラン」を展開。重要数値目標の一つとして、24年の婚姻数を2万7千件と掲げるが、実現にはほど遠い。
今春には「若者への結婚や出産の意識付けが重点」として、大学生向けに未来プランの目標や現状を説明するチラシを初めて作成。かわいいイラストを添えつつ、「若い世代の婚姻率の低下、出生数の減少は、未来を脅かす問題」と文面は厳しい。
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本年度、県は約1億4200万円を投じて「出会い・結婚支援事業」に取り組む。県内10カ所と東京で「出会いサポートセンター」を運営。割安な登録料と官製の安心感を売りにお見合い紹介や出会いのイベントを開く。99年度から20年度までに累計1852組が成婚した。
ただ近年、会員数は減少傾向。20年度はコロナ禍も重なり、ピーク時(16年度)より約2千人少ない3562人だったという。
1年前からはスマートフォンで会員情報を見たり、お見合いを申し込んだりできるようにしたが、20年度の成婚数は127組。未来プランで目標とした200組に届かなかった。
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「結婚しましょう、という押し付けじゃない。『いいな!』と思ってもらえるようにしたい」
県内で唯一「結婚っていいな!キャンペーン」を展開する西播磨県民局の担当者は思いを語った。
同県民局管内では、婚姻数も出生数も減少傾向が止まらず、結婚を働き掛ける「縁結び推進員」の委嘱や高校生向け育児体験プログラムなどあの手この手で市民に働き掛けてきた。
今年8月からは男女各10人を募り、「交換日記お見合いプロジェクト」と銘打った取り組みを始めた。
「価値観が多様化する中で難しさはあり、成果は見えにくい」と担当者。それでも「人口減少を食い止めるため、きっかけづくりを地道にやっていくしかない」と力を込めた。
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