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スーパーコンピューター「富岳」=神戸市中央区の理化学研究所計算科学研究センター
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スーパーコンピューター「富岳」=神戸市中央区の理化学研究所計算科学研究センター

 神戸・ポートアイランドにあるスーパーコンピューター「富岳」や人工知能(AI)を活用して内陸地域への津波を予測する民間企業の取り組みが進んでいる。スマートフォンの位置情報から内陸にいても自分がいる場所の津波予想を通知。大雨で河川が氾濫した際の浸水状況を拡張現実(AR)の技術で疑似体験できるアプリも登場した。先端技術を使って避難に役立ててほしいとしている。

 「川崎市川崎区桜本1丁目には1時間後、約1メートルの津波が到達します」。富士通が開発を手掛けた富岳は、マグニチュード(M)9・1の南海トラフ巨大地震が起きた場合、海から約4キロ離れた内陸にも津波が来ると瞬時に予測した。近くの運河から津波が押し寄せるためとみられる。

 気象庁の予測は沿岸地域だけで海から離れた場所にいる人には津波が来るかどうか分からない。富岳は沿岸に設置されたセンサーで観測した津波の波形データを収集。標高のほか道路や建物の位置など数万件のシミュレーションをAIで繰り返し、内陸を含め津波到達状況を予測した。スマートフォンの位置情報と組み合わせれば、今いる場所にいつ、どの程度の津波が来るかが瞬時に分かる。

 東日本大震災では内陸数キロまで津波が襲った。富士通の大石裕介主席研究員は「一人一人に合った予測ができるようになった。正確な情報に基づいて避難してほしい」と話す。避難情報を出す自治体に詳細な津波予測情報を提供し、迅速な避難につなげてもらうことを想定している。

【富岳】スーパーコンピューター「京」の後継機。神戸・ポートアイランドにあり、今年3月に本格稼働した。理化学研究所と富士通が共同開発し、医療や防災、産業利用など多分野で活用される。6月、年2回発表されるスパコンの性能ランキングで、計算速度など主要4指標で3期連続世界一を達成した。新型コロナウイルスのシミュレーションでは、飛沫(ひまつ)の飛散の仕方や、マスクなしで会話した際の感染確率などを予測し、感染対策に生かされている。

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