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「昭和生まれ」のBUCK-TICKは来年、メジャーデビュー35周年を迎える
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「昭和生まれ」のBUCK-TICKは来年、メジャーデビュー35周年を迎える

 こんな時代だからこそ、聴き続けたい音楽がある。昭和から平成を経て令和を迎えても、不変のメンバーが紡ぐバラエティーに富んだ歌詞と音色は変わり続けている。

 ロックバンド「BUCK-TICK(バクチク)」が通算40枚目となるシングル「Go-Go B-T TRAIN」をリリースした。タイトルトラックと新曲「恋」のほか、既発曲を新たにレコーディングした「唄」と「JUST ONE MORE KISS」の2021バージョンを収録している。

 なかでも注目はメジャーデビュー後、初のシングルとして1988(昭和63)年10月26日にリリースされた「JUST ONE MORE KISS(JOMK)」のニューバージョンだろう。昭和最終盤に「重低音がバクチクする。」のキャッチフレーズとともにCMソングとして脚光を浴び、日本レコード大賞「新人賞」に輝いた(最優秀新人賞は男闘呼組「DAYBREAK」)。天をつくように逆立てた光る髪、派手な化粧、衣装でも魅了し、瞬く間に人気バンドになったBUCK-TICKの代表曲の一つだ。

 シングル収録曲としては33年ぶりに復活したJOMKだが、原曲にあったとげとげしさや疾走感はない。それでいて、軽妙なアコースティック調のメロディーに乗せたノリの良さは健在だ。力ずくで胸に刻まれたのが「昭和版」とすれば、「令和版」はソーシャルディスタンスを保って非接触でありながら、じわりと浸透してくるような体温を感じる。時代を超えてよみがえるキラメキとトキメキ。天使のざわめきと悪魔のささやきが入り交じる。これを機会に原曲と聞き比べてみるのも面白い。

 バンドのメジャーデビュー34周年となる9月21日の翌日にリリースされたシングル。タイトルトラックはバンド名の短縮形でもある「B-T」を曲名、歌詞に取り入れた意欲作だ。昭和から平成、令和とメンバーチェンジをすることなく、コンスタントに活動を続けてきたバンドの「今」を凝縮したポップチューンに仕上がった。メンバー全員が50歳台に入り、最年長のドラマー、ヤガミ・トールは来夏に還暦を迎える。とはいえ、重厚な「ベテランの風格」は感じさせず、むしろ若々しさを漂わせながら「ヘイヘイヘイ!」と舞い踊る。

 クールかつ情熱的な4曲には「何でもあり」のバンドらしさが存分に詰まっている。ニューシングルの発売に伴い今秋から予定されていた全国ツアーはギターの今井寿が骨折したため中止に。だが、一筋縄ではいかないところもバンドの真骨頂。新型コロナウイルスの影響で一時停車して、故障したエンジンを緊急修理して…。ガタゴト、バクチクと、「ゴーゴー列車」は野を越え、闇をゆく。

(大原篤也)

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