播州織の産地、兵庫県西脇市で長年培われた技法のひとつ「ジャカードカラミ織」。外国製品に押されて産地の規模が縮小し、コロナ禍で追い打ちをかけられている伝統の技を次代に残そうと、同県姫路市のデザイナーと高校生が、老朽化した貴重な織り機の再生に取り組んでいる。(伊田雄馬)
姫路市在住のデザイナー大塚美智代さん(47)は服飾専門学校を卒業後、アパレルメーカーに就職。自身のブランドで独立した約15年前、神戸市内で開かれた展示会で播州織と出合った。「先染めの鮮やかな色合いと表現に魅了された」と、生地のデザインに携わるようになった。
西脇市に足を運ぶうち、安価な海外製品に押される産地の苦境が見えてきた。廃業が相次ぎ、古い織り機や職人の技術は失われつつあった。
中でも約10年前に出合った老舗業者「藤祐(ふじすけ)繊維」(同市中畑町)はジャカードカラミ織を生産できる貴重な会社だった。
カラミ織は縦糸を交差させた状態で横糸を通し、生地の間に空間をつくる技法。柄を織り込むジャカード織を組み合わせることで、軽やかな風合いと立体的な模様を両立させる。
「大量生産に特化した新しい織り機では織ることが難しい」と大塚さん。国内で他に同様の技術を持つ工場は見つからなかったという。
同社はジャカードカラミ織の旧式織り機を3台所有していた。だが、1台は4年前に故障し、稼働しているのは2台だけ。「コロナ禍の今こそ時間をかけて修理すべき」と、大塚さんは壊れた1台の再生プロジェクトを始動させ、機械科がある姫路工業高校に協力を打診した。
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同校は、地域貢献などを目的とした「課題研究」の課程がある。依頼を受け、機械科の生徒が昨秋からジャカード機の修理を始めた。分解して構造を分析し、同社に残る部品で直せる部分を探った。
今春から後輩に引き継がれ、3年生4人が壊れた部品の製作に取り組む。
メンバーの吉井光希さん(18)は「織り機の貴重さは先輩から聞いた。修復に携われてうれしい」。指導する嵐俊哉教諭(40)は「単に課題を与えて金属を加工するのとは、生徒の意気込みが大きく異なる」と話す。機械部品加工業者「サワダ精密」(姫路市広畑区)も協力し、必要な部品は年内にもそろい、織り機は再び動きだす見込みだ。
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大塚さんは8月中旬、新たな部品の購入費用などに充てるため、クラウドファンディング(CF)を始めた。当初の目標金額70万円は今月15日に達成したが、古い織り機の研究費用などに充てるため新たに150万円の目標を設定した。
返礼品には、ジャカードカラミ織のハンカチや小物入れ、織り傷のある布を加工したストールを用意している。寄付は専門サイトの「レディーフォー」で9月末まで。
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