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再生砕石の砂利がひかれた加西商工会館跡地。レンガやガラスなどが混じっている=加西市北条町栗田
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再生砕石の砂利がひかれた加西商工会館跡地。レンガやガラスなどが混じっている=加西市北条町栗田
プラスチックの破片=加西市北条町栗田
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プラスチックの破片=加西市北条町栗田
金属部品の一部=加西市北条町栗田
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金属部品の一部=加西市北条町栗田
ゴムの破片=加西市北条町栗田
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ゴムの破片=加西市北条町栗田

 兵庫県加西市北条町栗田の加西商工会館跡地に敷かれた砂利に「プラスチックや金属部品といった建設廃棄物が混じり、臭いもする」という情報が神戸新聞の双方向報道「スクープラボ」に寄せられた。現場に行くと、砂利にはゴム、ガラス、タイル、木片なども混在。これらは産業廃棄物とされているが、環境への影響はないのか。県の担当部局に取材した。(小谷千穂)

 同会館は入居していた加西商工会議所が2017年7月に移転した後、20年3月に解体され、現在は駐車場となっている。約1500平方メートルの大半に問題の砂利が敷かれている。

 近隣で暮らす男性(68)は「敷かれたばかりの頃は化学系の臭いがした。安全は確保できているのか」と話す。同商工会議所によると、砂利は建築廃材のコンクリートやアスファルトを砕いた「再生砕石」といい、法律で認められたリサイクル商品だという。

 再生砕石はコンクリート100%のものもあるが、同商工会議所は「ガラスやタイルなどが混ざった安価な商品を使った」と説明する。では、ゴムやプラスチック、金属部品などが混入していても問題はないのか。

 県技術企画課を取材した。担当者によると、再生砕石を構成する物質について規制はないという。だが、県発注の公共工事ではプラスチック、ガラス、金属などは「ごみ」として、使わないことになっているという。

 人体への影響が懸念されるのはアスベストだが、含有する建物は特別な方法で解体され、慎重に取り除かれるため、再生砕石に含まれる可能性は低い。

 同商工会議所はプラスチックや金属部品などについて「会館を解体した際に落ちた廃材も一部残っている」と説明する。異臭について、近隣の男性は「今は消えた」といい、原因は分からなかった。

     ◇

 コンクリート以外の産廃が混じっていても違法とならない再生砕石について「産廃をロンダリング(洗浄)して、再び町にまかれるのは怖い」と男性。「建設リサイクルを推進するなら、業者頼みにならず、行政がしっかり関与して、住民の安全が守られる体制をつくってほしい」と訴えた。

 再生砕石を製造する廃棄物の中間処理施設を管轄する県環境整備課の担当者は「普通、異物は除くはず」とする。別に処分すべき産廃を意図的に混ぜていれば「許可の取り消しもありえる」といい、加西の砂利は北播磨県民局環境課が調査するという。

■品質に法規制なく有害物混入も

 建物解体などで生じたコンクリートやアスファルトを砕き、破片にしたリサイクル砂利「再生砕石」。廃棄物の中間処理業者によって製造され、主に道路や駐車場などに利用される。品質に関する法規制はなく、有害物の混入も懸念される中、独自に基準を認証する自治体もある。

 建物の解体業者は建設リサイクル法に基づき、コンクリートや木材を分別しながら建物を解体する。廃材は中間処理業者に持ち込まれ、砕かれて商品になる。

 神戸市にある中間処理業の関係者は「昔よりは減ったが、不適切な処理を続けている業者の話はよく耳にする」と打ち明ける。手間をかけず、不純物が混じったままのほうが利益率が上がるためだという。

 東京都では2017年から、「ごみなどの含有が多く見た目が悪い」「品質のばらつきが大きい」というイメージを変え、利用を拡大しようと、民間が定めた再生砕石の品質基準を認証している。

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 神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」に取り組んでいます。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)するか、ツイッターのダイレクトメッセージで投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。

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