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学校で活用が始まっている「まなびープラス」=2021年4月、姫路市立豊富小中学校
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学校で活用が始まっている「まなびープラス」=2021年4月、姫路市立豊富小中学校

 小中学生に1人1台のデジタル端末を整備し、学習活動の充実を図る、国の「GIGAスクール構想」。端末の配備がほぼ完了したことで、NIE(Newspaper in Education=教育に新聞を)のあり方も変化のときを迎えている。8月に札幌市で開かれたNIE全国大会で「GIGAスクール時代におけるNIEとICT(情報通信技術)」をテーマにした特別分科会が設けられた。神戸新聞社における教育ICTの取り組みの現状を交えながらリポートする。(教育ICT部 武藤邦生)

 「電子版新聞の活用で、NIEにおける最大の壁が取り払われた」。そう指摘したのは、実践報告をした横浜市立荏子田(えこだ)小学校の浦部文也教諭だ。

 4年生を担任する浦部教諭は、国語科で新聞を教材に取り上げた。テーマにしたのは、堀江貴文氏が出資する宇宙ベンチャーのロケット。まず、インターネットを使ってニュースを時系列で追いかけさせたが、検索に不慣れな4年生は、なかなか情報にたどりつけない。せっかく見つけても真偽が定かでない情報もあった。

 そこで北海道新聞の学校向け記事データベースを児童に提示。キーワードを入力するだけで118件の記事がヒットし、「子どもたちから大歓声が上がった」。パソコンを使ってNIEに取り組む際、懸案だった「関連記事の収集」が容易になったという。

 「1人1台」の効果も大きい。これまでは4~5人のグループごとに1台を割り当てていたという浦部教諭は「パソコンで記事を探す場合、検索できるのはグループ内で1人か2人。ほかの児童は学習効果を得られなかった。1人1台で、個々の学習機会が担保されるようになった」と喜ぶ。

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 「GIGAスクール構想によって、ICTを利用する環境と制度の整備は進んだ。新聞を教材ととらえ、それをいかに活用するか、スキルをどう向上させるかを考えるときだ」。特別分科会で講演した中川一史・放送大教授は力を込めた。

 実際、新聞を教材とした学びにもデジタル機器を導入する動きは、強まっている。本格的な新聞が簡単につくれる神戸新聞社のクラウド型アプリ「ことまど」は、例年約4千人が調べ学習や学校行事のまとめに利用。本年度は2学期の始業段階で、利用者数が既に5千人に上っている。

 また、中川教授が今後の取り組みのカギに挙げるのが「授業外での活用」。1人1台の実現によって使う場面が一気に広がるため、休み時間や帰宅後など授業以外での活用の仕方が重要になるという。

 神戸新聞社の小中学生向け電子版新聞「まなびープラス」は、そうした需要の受け皿となることを目指して今年4月に創刊された。朝の短時間学習など、これまでのデジタル端末の利用対象となりにくかった場面での活用を想定し、地域に密着したニュースを中心に週1回配信。兵庫県内の小中学生4万人あまりが利用している。

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 「ことまど」「まなびープラス」についての問い合わせは、教育ICT部TEL078・362・7023まで。

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