兵庫県尼崎市発注の水道事業を巡る贈収賄事件で、同市は３０日、同県警に逮捕された同市水道建設課技術職員の男（２６）＝加重収賄罪などで起訴＝と男（３３）＝同＝を懲戒免職処分とした。管理監督責任を問い、稲村和美市長を減給１０分の２（１カ月）、市公営企業局の有川康裕管理者を減給１０分の３（同）とする条例改正案を市議会に提出するほか、当時の上司５人も減給や戒告などとした。

　２人は同市発注の水道関連工事で、設計金額を教える見返りに業者から現金や高級ブランド品を受け取ったとして逮捕、起訴された。

　また、情報管理で組織的な問題があったとして、いずれも当時の水道建設課長を減給１０分の１相当（１カ月）とし、上下水道部長を戒告、係長３人を訓戒処分とした。

　稲村市長は「市職員が市民の信頼を失墜させてしまったことは大変遺憾で、全庁を挙げて再発防止に取り組んでまいります」とコメントした。（竹本拓也）