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駅前で列をつくるタクシー=1日夜、神戸市中央区、JR三ノ宮駅前(撮影・秋山亮太)
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駅前で列をつくるタクシー=1日夜、神戸市中央区、JR三ノ宮駅前(撮影・秋山亮太)

 新型コロナウイルスによる4度目の緊急事態宣言が解除され、夜の盛り場にも1日、ようやくにぎわいが戻った。だが、時短営業は続くため、深夜帯が「稼ぎ時」のタクシー業界への影響は続きそうだ。「需要がいつ回復するのかはまだ見通せない」。関係者のため息は深い。

 「時短が続くなら、宣言解除にもあんまり意味はない。ほんま、しんどい」

 神戸市内で10年以上運転手として働いているという男性(65)がぼやいた。

 コロナ禍前は、深夜料金で長距離を乗る酔客を対象に市内を走っていたが、昨年から昼間に切り替えた。

 だが、コロナの影響で出張や旅行の中止も相次ぎ、昼の利用も思うように伸びない。「利用ゼロの日もある。1日5千円稼げればましです」。今年に入り、収入が10万円台になる月も出てきた。

 三宮を中心に昼間の人出は回復していると感じる。ただ、夜になると人が消えるという。「収入が半分以下になって、辞めた仲間も多い」と明かす。

 「この2年、まともに営業できていない」とこぼすのは兵庫県内のタクシー会社経営者。今年の売り上げは前年より3、4割減り、感染を恐れて辞めた高齢のドライバーもいた。「夜の需要が少し戻っても、経営状態は一朝一夕では改善しない」と気持ちは晴れない。

 播磨のタクシー会社は昨年末、ドライバー不足やコスト改善のため、同業者と統合した。それでも今年の売り上げは去年よりさらに2、3割落ち込んでいる。経営者の男性は「うちの収入は運賃しかない。飲食店のように補助金が必要」と訴える。

 周辺は工場地帯で、コロナ禍前は旺盛だったビジネス需要も戻らない。国や自治体が在宅ワークを推奨している影響も大きい。

 「夜間の利用が戻っても、リモートワークや出張控えが定着すれば、ダメージは大きい」と表情は厳しい。

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 兵庫県タクシー協会(神戸市中央区)によると、2020年3月末に201社あった県内の加盟事業者は21年7月末までに11社減り、190社に。4社が廃業し、7社が譲渡や合併をしていた。

 観光客も大きく落ち込んでおり、営業収入はコロナ以降の1年半余りで、平均で3割落ち込んだというデータもある。回復した時期もあったが、酒類提供が禁止された今年2、5、8月は5割にとどまったという。

 県内のタクシー業界は小規模な会社も多く、車両を減らしたり他の事業で赤字を埋めたりする会社も目立つ。下谷富雄・専務理事は「一番影響が大きいのが飲酒だった。時短は続くが、今月からは需要も伸びてくるのでは」と期待をかける。(末永陽子、堀内達成)

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