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入門20周年の独演会を開く笑福亭鉄瓶=大阪市中央区(C)松竹芸能
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入門20周年の独演会を開く笑福亭鉄瓶=大阪市中央区(C)松竹芸能

 笑福亭鉄瓶が上方落語界に入門して20周年を迎えた。幅広い年代に人気の鶴瓶に憧れて弟子入り。古典落語と共に、日頃のハプニングや怒りを笑いに変える「鉄瓶トーク」のスタイルを確立してきた。このほど、60代で夜間中学に入って読み書きを覚えた男性が、妻にラブレターを書くノンフィクション落語「生きた先に」を創作。11月7日、大阪市中央区の朝日生命ホールで披露する。

 1978年生まれで奈良県出身。鶴瓶のトーク「鶴瓶噺」のファンで、2001年に入門した。16年には文化庁芸術祭新人賞を受けた。

 創作落語の主人公は同じ奈良県在住の西畑保さん。家が貧しく、いじめを理由に小学校2年で退学。12歳で働くため家を離れたが、長く学力不足に悩んできた。

 鉄瓶は昨年末、西畑さんの話をインターネットの雑誌記事で知った。「読み書きができなかったことに衝撃を受けた。この事実を落語で伝えたい」と西畑さんに連絡。本人から「やってください」と了解を得た。7月には西畑さんにインタビューをして、試作も見てもらった。

 新作では、「勤め先の食堂で一番怖かった」(西畑さん)という「電話」に着目した。注文内容を文字にできず、同僚に書いてもらっていたが、読み書きができないことを知られ、いじめの対象に。つらい日々の悔しさを落語で再現した。

 妻にも当初は読み書きのことは言えなかった。それを知った妻は「これからはあなたを助けます」と代わりに文字を書いてくれるように。その後に夜間中学と出合い、結婚35年目、感謝を込めた手紙をつづる。

 タイトルには「生きていればいいことにも出合える」との思いを込めた。鉄瓶は「事実が持つ力を再認識した。不器用でも真面目に生きる人に光を当てたいので、今後もノンフィクション落語を手掛けたい」と力を込める。

 ほかに落語1席とトーク。午後1時開演。前売り3千円(当日3500円)。松竹芸能TEL06・6258・8085

(金井恒幸)

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