兵庫県は新型コロナウイルス禍で打撃を受けた観光業への支援策として、県民の県内旅行代金を補助する独自キャンペーンを１４日に始める。１人１泊につき最大５千円を支援し、１２日から予約を受け付ける予定。

　県内のワクチン２回接種率が６０％を超える見通しとなったことから、経済活動と感染抑止の両立に向け、実施が決まった。

　期間は年末まで、対象は約１０万泊分。利用には、ワクチン２回接種済みか、新型コロナの陰性を示す書類の提示が原則必要になる。

　感染対策に関する業界ガイドラインを守る県内のホテル、旅館か県内などの旅行代理店で予約すると、旅行・宿泊代金から１人１泊２千～５千円が引かれる。

　２２日からは、宿泊者に県内の土産物店や飲食店、観光施設約８００施設で使えるクーポン券（１人１泊当たり最大２千円）も配る。

　今後、直近１週間の新規患者数や病床（重症病床）使用率が上昇傾向になれば新規予約の停止を検討。新規患者数が人口１０万人当たり２５人以上、病床（重症病床）使用率が５０％超となった場合は全面停止する。

　キャンペーン統括事務局ＴＥＬ０７８・５９９・７７５２

（大島光貴）

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