任期満了に伴う兵庫県たつの市長選が２４日、告示された。現職の山本実氏（６９）＝自民推薦＝と、元職の栗原一氏（７１）がいずれも無所属で立候補を届け出た。投開票は衆院選と同じ３１日。

　同市は２００５年秋に１市３町合併で発足した。人口は当時から１割減って約７万５千人となり、両陣営とも人口減対策を最重要課題に位置付ける。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光需要をどう取り戻すかも問われる。

　山本氏は第一声で市職員、市議、市長１期を合わせて５０年間の経験があるとアピール。「改革や事業は市長１人ではできない。副市長や職員らとやってきた」と実績を強調した。

　栗原氏は出陣式で「今の市政からはまちづくりのビジョンが見えない」と批判。「単なる継続では未来が開けない。変革や新しいことにチャレンジする、わくわくするような市にしよう」と呼び掛けた。（直江　純、上杉順子）

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