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有権者とグータッチをし、支持を訴える立憲民主党の枝野幸男代表(左)=24日午後、神戸市中央区
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有権者とグータッチをし、支持を訴える立憲民主党の枝野幸男代表(左)=24日午後、神戸市中央区

■阪神間、三つどもえの攻防

 兵庫県内では7選挙区で、自民党と立憲民主党、関西を中心に勢力を伸ばす日本維新の会が真っ向から争う。無党派層が多い都市部の6区は、4選に向けた自民前職、野党議席の死守を目指す立民前職、返り咲きを狙う維新元職が民意をつかもうと競り合う。

 「分かち合い、支え合い、みんなで豊かになる。自己責任という時代遅れの政治はもう変えよう」

 24日午後、川西市の阪急川西能勢口駅前。新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言解除でにぎわう街頭で、立民代表の枝野幸男は熱く政権交代を訴えた。

 隣に立った前職の桜井周(51)も「アベノミクスの恩恵があったのは金持ちだけ。次は庶民が豊かになる番だ」と、9年近くに及んだ安倍・菅政権を批判。2人とも「野党共闘」への言及はなく、政権との対決姿勢を鮮明にした。

 桜井は4年前、東京都知事小池百合子が希望の党を立ち上げて招いた混乱の中、県内でただ一人、立民公認で立候補。「反安倍1強」の受け皿となり、共産の支援も受けて、比例復活で野党議席を確保した。

 今回、立民の党本部は桜井に小選挙区での当選を課し、「比例代表で仲間を救え」とする。衆院選で踏み切った野党共闘は、勝利に不可欠な戦略でもある。

 枝野が県内入りする直前の23日、共産側は表立った支援に踏み切った。比例の投票を促す選挙カーで、小選挙区の投票先として桜井の名前を訴え始めた。

 6区内で最も有権者が多い宝塚市では4月、前哨戦にも位置付けられた市長選で、立民と共産などが支援する新人が当選した。前市長も長らく野党が支え、共闘の素地はある。

 「地方選挙とはいえ、全国に先駆けて共闘を成し遂げた実績がある」と陣営幹部。その深化が鍵を握る。

     ◇

 民主党から自民が政権を奪還した2012年の衆院選で初当選した前職の大串正樹(55)は、かつてない試練にさらされている。

 選挙基盤は弱いが、長らく続いた「安倍1強」の下で当選を重ねた「魔の3回生」。無派閥で支持してきた前首相菅義偉がコロナ対応で批判を浴びて退陣し、危機感を強める。

 情勢調査で接戦が伝えられ、街頭で「これまでにない厳しい戦い」と繰り返す大串。衆院解散後、初の週末となった16日には、内閣支持率を落とした張本人の菅にも来援を頼み、なりふり構わない戦いを見せる。

 もともと6区は1996年の小選挙区制導入後、同じ政党の候補者の連続当選がなく、定着は悲願だった。当選を重ねた大串が危険水域とされ、首相岸田文雄も公示日翌日、いち早く選挙区入りした。

 「やれることは、何でもやる」。そう覚悟を決めた陣営の背後に、維新の足音も近づく。

 「分配には財源が必要。維新は大阪で財源を生む改革を行ってきた」

 24日夕、維新副代表の大阪府知事吉村洋文は阪急宝塚駅前で、自民と立民が訴える分配論を一蹴した。

 傍らに立った元職の市村浩一郎(57)は5年前、旧民主党から維新にくら替えし、6区での挑戦は7回を数える。会員制交流サイト(SNS)で街頭演説の様子などを拡散し、安倍政権下で自民を応援した無党派層の取り込みを狙う。

 「本拠地の大阪に隣接する阪神間ではもう浸透してきた」と手応えを口にする市村。第三の勢力として存在感を増しつつある。

=敬称略=

(衆院選取材班)

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