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金属のさびや油汚れなどの風合いを生かした作品群。作品を手にする友井隆之さん=兵庫県立美術館
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金属のさびや油汚れなどの風合いを生かした作品群。作品を手にする友井隆之さん=兵庫県立美術館

 前衛美術集団「具体美術協会」などで活躍した神戸市兵庫区の美術家堀尾貞治さんは、後輩の美術家友井隆之さん(49)と、金属1キロ分を即興で組み合わせる「重量絵画」を手がけた。2018年11月に79歳で急逝後、友井さんが遺志を継いで1000個まで作り「1ton彫刻」として完成。うち約500点を神戸市中央区の兵庫県立美術館ギャラリー棟に展示している。

 16年ごろから、大阪府八尾市で友井さんが営む舞台美術の工場で、1000個を目指して制作。堀尾さんは「考えるな、直感で作れ」「今の空気をそのまま固めるんや」と熱かった。金属の端切れを集めて1キロ分を計り、絶妙な形に組む。それをあうんの呼吸で、友井さんが溶接。わずか2時間で作品を55点仕上げたこともある。

 295個まで作って堀尾さんは亡くなったが、生前の「1tonやりましょう」との言葉が、友井さんを奮い立たせた。制作中は「堀尾さんの声が聞こえる気がした。『悩むな』とかね。一人で作っているんじゃない」と感じた。「美術は生き方、感じ方を変える。堀尾さんとの出会いで分かった」

 作品は県美での国際丹南アートフェスティバル2021KOBEで展示。30日まで。午前10時~午後6時(30日は午後3時まで)。無料。

     ◇

 「1ton彫刻」の作品を、世界各地の希望者に配って飾る「1000kg千箇所プロジェクト」を堀尾さんの長女あやさん(48)と展開中。既に300点を分けた。詳細は「堀尾貞治・堀尾昭子」の公式サイト内で紹介。問い合わせはメール(1ton1000kg@gmail.com)で。(小林伸哉)

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