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大勢の有権者を前に支持を訴える日本維新の会の吉村洋文副代表=20日、姫路市駅前町(撮影・大山伸一郎、画像の一部を加工しています)
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大勢の有権者を前に支持を訴える日本維新の会の吉村洋文副代表=20日、姫路市駅前町(撮影・大山伸一郎、画像の一部を加工しています)

■候補乱立、知事選余波も

 「花の1区」。県庁所在地を含む衆院選の選挙区は時として、熾烈(しれつ)な戦いとなる。兵庫1区は2003年以降、同じ候補の連続当選がない激戦区で、今回は県内最多の5人が乱立。都市部の無党派層を狙い、序盤から各党の「顔」が駆け付ける。自民党県連が分裂した知事選の余波もあり、情勢は見通せない。

     ◇

 「私が所属する(派閥の)宏池会(こうちかい)のリーダーが岸田さん。これは岸田内閣の信任を問う選挙だ」

 公示翌日の20日、神戸市東灘区でマイクを握った自民前職の盛山正仁(67)は、厳しい情勢を聞きつけて訪れた首相岸田文雄との親密さをアピールした。

 だが、その光景に盛山陣営幹部は不満を募らせる。「前回の半分以下や」。17年衆院選で時の首相安倍晋三が同じ場所で立った際、沿道のビルの階段までも聴衆で埋め尽くされた。熱狂の差は歴然だった。

 激戦区で争う盛山にとって党の勢いは欠かせない。岸田政権発足による「ご祝儀相場」で乗り切る構えだったが、前哨戦と位置付けられた24日の参院静岡、山口選挙区補選で1勝1敗。「支持者にもいまだに安倍・菅政権に厳しい声がある」といら立ちを隠さない。

 そこに7月の知事選での遺恨も追い打ちを掛ける。日本維新の会と相乗りで推薦した知事斎藤元彦の支援を巡り、自民県連が分裂。盛山から、対立候補を応援する後援会幹部や地方議員が離れた。しこりは残り、融和に向けて岸田の側近も動くが、その影響は読み切れない。

     ◇

 「県知事選、ありがとうございました。斎藤さんと強い関西をつくっていく」

 24日午後、買い物客でにぎわう休日の神戸・三宮は、維新副代表を務める大阪府知事吉村洋文の登場で騒然となった。傍らに立つ新人一谷勇一郎(46)は歩道にあふれる聴衆に「(吉村、斎藤と)一緒に改革を進める」と訴えた。

 「吉村さんが2回ほど来れば、いい勝負になる」。維新関係者は、コロナ対応で評価された吉村人気を頼りにする。

 自民の補完勢力から路線転換を図り、与党批判を強める一方、野党共闘も敵視し、第三極の立場を強調。衆院選と同日の神戸市長選は擁立を断念し、当初狙った相乗効果は不発に終わったが、50人以上の地方議員を抱える兵庫は「全国政党化」の足掛かりでもある。

 「(今の維新で)まずは県内で衆院議員をつくることが先だ」と党幹部。比例票の掘り起こしに照準を合わせ、終盤に向けて吉村の再投入を模索する。

 一谷とは対象的に、立憲民主党元職の井坂信彦(47)は、あえて政党名のアピールは控え、立民を支援する連合の推薦も断った。4回連続の対決となった盛山に照準を絞り、政党色を薄めるため「自民対井坂」と連呼する。

 今回、共産党が初めて1区で擁立を見送り、野党共闘の構図ができたが、共産にも表立った支援を控えるよう求めている。

 過去3度の衆院選で、みんなの党、維新の党、希望の党から立ち、野党を渡り歩いた井坂。「政党を言った瞬間、それ以外の政党の人を排除する形になる。だから超党派」。微妙な距離感を保ちながら、全方位の戦いが続く。

 自民を除名された無所属の元県議高橋進吾(53)も批判の矛先を盛山に向け、新人の木原功仁哉(37)は独自の戦いを展開する。

 投開票まであと3日。民意はまだ揺れている。

=敬称略=

(衆院選取材班)

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