発足直後の岸田政権に、風は吹かなかった。31日、投開票された衆院選。兵庫では自民党が前職を擁立した10小選挙区のうち2小選挙区で破れた。比例復活したものの、自公による「完勝」のもくろみは崩れた。大阪から勢力拡大を狙う日本維新の会が勢いに乗り、比例を含めて大きく躍進。野党共闘した立憲民主党は比例と合わせ2議席を確保した。自公政権への不満がくすぶり、「第三極」を強調した維新が政権批判の受け皿になった。
自民党は、1区の盛山正仁氏(67)が立憲民主党の元職井坂信彦氏(47)に破れるなど、兵庫の2小選挙区で競り負けた。岸田文雄首相と同じ派閥に属する盛山氏には公示直後から岸田首相が自ら応援に入ったが、日本維新の会の躍進と野党共闘に阻まれた。
新型コロナウイルス対策の批判を一身に浴びた菅義偉前首相から岸田政権に変わり、自民への逆風は一時和らいだ。
だが、党本部の情勢調査は解散前から複数の選挙区で「接戦」との結果に。公示翌日、岸田首相がてこ入れのため駆け付けたのが兵庫1、6区だった。
兵庫1区は2003年以降、同じ候補の連続当選がない激戦区。今回は県内最多の5人が乱立する中、5選を目指す盛山氏が頼みにしたのが岸田首相との関係だった。
首相がトップを務める派閥「宏池会」の一員として、第一声で「岸田政権の信任を問う選挙だ。総理に近い議員として地域の声を官邸に届ける」と強調。首相と街頭に並び、親密さをアピールした。
今回は立民と共産党の共闘で構図が変化。維新も新人を立て、自民との対決姿勢を鮮明にした。自民県連が分裂した知事選の影響で後援会幹部が抜けるなど、足元も揺らいだ。
「今までで一番しんどい選挙」(陣営幹部)。不安は現実となった。
「自公の政権運営への批判が思った以上に大きかった。森友・加計学園、桜を見る会の問題の説明などが国民に届かなかった」。比例復活を果たした盛山氏は“敗因”を口にした。
序盤は優勢とみられていたほかの選挙区も終盤、維新の猛追に苦しんだ。
2012年の初当選以来、「安倍1強」の追い風で当選を重ねた兵庫6区の大串正樹氏(55)は、菅前首相や小泉進次郎氏らの来援を受けたが失速。小選挙区の議席を失った。
安倍晋三元首相ら党幹部の来援を受けた兵庫7区の山田賢司氏(55)は、維新の「停滞か維新か」という訴えに票を奪われ、薄氷の勝利となった。
「ここまで伸びるとは」。来夏に予定される参院選。立候補予定の末松信介文部科学相(兵庫選挙区)は維新への警戒感をあらわにした。
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