宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日午前、小型ロケット「イプシロン」5号機を鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。明石工業高等専門学校(兵庫県明石市)など国立高専10校が共同開発した小型衛星や民間企業の衛星など、同型機では最多の9機を搭載。衛星は全て予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。当初10月の打ち上げ予定だったが、装置の不具合や強風などのため3回延期していた。
高専10校が共同開発したのは「KOSEN-1」。木星から出る電波を捉える全長7メートルのアンテナを宇宙空間で展開、姿勢制御装置の機能などを確かめる。
イプシロン打ち上げは、衛星7機を宇宙に運んだ2019年1月以来。衛星などを開発した教育機関や企業に、実証実験の機会を提供するプログラムの一環。宇宙産業の競争力強化を目指す。川崎重工業(神戸市中央区)の衛星も搭載し、宇宙ごみ(スペースデブリ)除去に向けた実証実験を行う。
5号機は直径2・6メートル、全長26メートル、重さ96トン。大型H2Aロケットの固体ロケットブースターを1段目に転用するなど、コストダウンを図った。打ち上げ費用を含めた総開発費は58億円。
9日の打ち上げは予定より約4分遅れたが、JAXAによると、国際宇宙ステーションから帰還する星出彰彦さんらが乗った米宇宙船クルードラゴンなどとの接近を避けるためだったという。
◇ ◇
小型ロケット「イプシロン」の打ち上げ成功に、搭載した小型衛星の開発に携わった明石工業高等専門学校の学生らからも喜びの声が上がった。
イプシロンに搭載された人工衛星「KOSEN-1」は、明石高専など国立高専10校が、2年半かけて初めて共同で開発した。縦10センチ、横23センチ、高さ10センチ、重量2・6キロの超小型人工衛星。全長7メートルのアンテナを伸ばして上空500キロを周回でき、木星から出る電波の観測などの実証実験を予定する。
明石高専では、電気情報工学科の学生3人と教授が衛星の向きを自在に変えられる「姿勢制御装置」のシステム開発を担った。コイルに電気を流し、コンピューターで制御できる電磁石を生成。地球の磁場との作用で姿勢を変えられる「磁気トルカ」の仕組みを利用した。
開発を手掛けた学生の一人で、同学科5年の田中洋輝さん(20)はこの日、打ち上げの様子をライブ配信で見守った。「3回延期された後、やっと打ち上げられ感動した。磁気トルカの実験と運用をこれから行えることに、とてもワクワクしています」とコメント。梶村好宏教授(47)も「国立高専初の人工衛星。これからが身の引き締まる思い」と喜びを語った。(松本寿美子、小谷千穂)
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