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今回確認されたイヌワシの巣。真上から見下ろしたところ=4日、兵庫県、扇ノ山周辺
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今回確認されたイヌワシの巣。真上から見下ろしたところ=4日、兵庫県、扇ノ山周辺
2005年に確認された巣。中央に二つの卵が見える(三谷康則さん提供)
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2005年に確認された巣。中央に二つの卵が見える(三谷康則さん提供)
大きなを羽を広げ滑空するニホンイヌワシ=2016年9月、兵庫県内
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大きなを羽を広げ滑空するニホンイヌワシ=2016年9月、兵庫県内
神戸新聞NEXT
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 兵庫県立人と自然の博物館(三田市)と日本イヌワシ研究会の会員らが同県北部、但馬地域の扇ノ山(おうぎのせん)周辺で、絶滅危惧種に指定されているニホンイヌワシの営巣地を調査し、16年ぶりに巣が無事に残っていることを確認した。2005年以降の繁殖実績はないものの、付近で雌の飛来が確認されており、周辺の手入れができれば、ひな誕生の可能性が高まりそうだ。(山崎 竜)

 調査は11月4日に実施。一行は05年の前回調査の記録や記憶と衛星利用測位システム(GPS)を頼りに山中を進み、巣の再発見に成功。巣の土台となる岩が崩れておらず、今後の利用も可能であることを確認した。

 巣は切り立った岩壁のくぼみに作られており、横幅は約2メートルで奥行きは70センチほど。ニホンイヌワシのつがいは同じ巣を使い続けるが、敷き詰められていた枝は風化が進んでおり、かなりの年月使われていないようだった。

 兵庫県内のニホンイヌワシのつがいは2組。それぞれが繁殖用の巣を持つ。今回調査した巣は、05年に卵が2個産み落とされていたが、ふ化はせず、その後の繁殖実績も確認できなかった。

 昨年、県内で16年ぶりに巣立った後に死んだ若鳥は、この場所とは別の氷ノ山周辺のつがいの子。若い雄に代替わりした扇ノ山のつがいは繁殖の期待が高まる一方でまだ実績がない。今回の調査は、その原因を突き止めるのが主な目的のひとつだった。

 調査では周りの木の枝が伸びており、親鳥の進入を邪魔していることが判明。日本イヌワシ研究会会員の三谷康則さん(73)が9月に雌のワシが巣の近くを飛んでいるのを目撃している。同博物館の布野隆之研究員(45)は「巣が無事で安心したが、周囲の木が邪魔で使える状態ではない。命綱が必要な危険な作業になるが、伐採さえできれば、すぐにでも使ってくれるかもしれない」と話していた。

【ニホンイヌワシ】 羽を広げると2メートルを超す大型の猛禽(もうきん)類。草地のノウサギやヘビなどを食べる。山が放置され草地が森林化することなどから餌場が減少し、急速に数を減らしている。環境省は近い将来、野生での絶滅の危険性が高いとする。同省によると国内の生息数は約650羽(2004年)。兵庫県内では1970年代に15のつがいがいたが、現在は9羽にとどまるとみられる。

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