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レヒネル・トリオのチェロ水野優也(左から)、バイオリン長尾春花、ピアノ水谷友彦(同トリオ提供)
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レヒネル・トリオのチェロ水野優也(左から)、バイオリン長尾春花、ピアノ水谷友彦(同トリオ提供)

 国内外で活躍する有望な若手3人で編成するユニット「レヒネル・トリオ」が、クラシックの室内楽で人気の高いピアノ三重奏の追究に取り組んでいる。12月14日、大阪市北区のザ・フェニックスホールで「弦楽器が歌い出すとき」と題した公演を開催。時代背景を解説するレクチャーを盛り込み、18、19世紀のヨーロッパで活躍した巨匠の名作を奏でる。

 バイオリン長尾春花は2014年に神戸の松方ホール音楽賞に輝いた実力者。チェロ水野優也は日本音楽コンクール1位の実績を誇り、日本フィルなど国内の著名オーケストラとの協演してきた。ピアノ水谷友彦は神戸市東灘区出身で、大阪音楽大大学院を修了後、海外で研さんを積んだ。

 3人はハンガリー留学中に出会った。演奏活動を通じ、作品が生まれたヨーロッパの社会史について議論する中で意気投合。2年前にレヒネル・トリオを結成し、研究の一環として公演「ピアノ三重奏の歴史」シリーズを企画した。今回が1回目で、ピアノとともに弦楽器が躍進していく過程を掘り起こす。

 貴族文化の市民の広がりを背景にしたハイドンの作品からピアノ三重奏曲25番「ジプシー」の第1、3楽章、激動のナポレオン時代を体験したベートーベンの同7番「大公」第1楽章、市民社会の成熟とともに歩んだブラームスの作品からは同1番の第1楽章を演奏する。

 水谷は「ヨーロッパ社会史を重ねながら聞いていただくことで、より音楽を身近に感じてもらえると思う」と抱負を口にしている。

 今回は長尾が急きょ帰国できなくなり、今回は代わりに郷古廉が務める。午後7時開演。2500円、25歳以下1500円(当日は500円増)。ザ・フェニックスホールチケットセンターTEL06・6363・7999(津谷治英)

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