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釉薬の技術を生かした作品を前に語る小倉健さん=旧木下家住宅
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釉薬の技術を生かした作品を前に語る小倉健さん=旧木下家住宅
水平線や淡路島を表現した作品を紹介する小倉健さん=神戸市垂水区東舞子町、旧木下家住宅
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水平線や淡路島を表現した作品を紹介する小倉健さん=神戸市垂水区東舞子町、旧木下家住宅

 優れた釉薬使いで知られる陶芸家小倉健さん(79)=明石市=の個展「安らぎの空間」が、神戸市垂水区東舞子町の国登録有形文化財「旧木下家住宅」で開かれている。新作や近作が中心の約50点が趣ある日本家屋を彩る。

 「神の造られた大自然こそ最高の芸術」が信条だ。幼少期から陶芸家の父千尋さんに師事。大手電器メーカーで約10年間、製品デザインを手がけた経験もあり、陶芸にもすっきりとモダンな形や色の感覚が生きる。2008年に兵庫県文化賞を受け、現在は県工芸美術作家協会相談役を務める。

 「四季の山並み」と題した壺は、見る角度によってさまざまな季節の美が感じられる色合いで、しっとりした器の肌に映える。オブジェ「細波」は水面の模様を施して、音符のような造形に仕上げた。播磨灘の水平線や淡路島のシルエットを、シンプルなくぼみで表した作品も目を引く。

 小倉さんは「コロナ禍で気が張り詰める中、ひとときでも、ほっと安らいでほしい」といい「心を豊かにする造形美をこれからも追求したい」と語る。

 28日まで。会期中無休。午前10時~午後5時。大人100円ほか。旧木下家住宅TEL078・787・2050

(小林伸哉)

神戸明石
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