
プロ野球のオリックス・バファローズは27日、ほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)で日本シリーズ第6戦に臨む。1勝3敗の崖っぷちから接戦を制し、「がんばろうKOBE」を合言葉に25年前、選手として栄冠を手にした中嶋聡監督の「神戸で決めたい」という思いをつないだ選手たち。「もう一度、神戸で胴上げを」。新型コロナ禍にあえぐ神戸のファンの期待は高まっている。
「何度もダメかと思ったけど、ほんまに神戸に帰って来てくれた」。神戸市須磨区の料理店「あみ」の2代目、木下大輔さん(43)は声を弾ませる。
店にはブルーウェーブ時代に現役だった中嶋監督ら多くの選手が訪れ、中学高校と野球部員だった木下さんは弟のようにかわいがられた。
1995年の阪神・淡路大震災で店舗兼自宅は半壊。近くの教会で春先まで避難生活を送る中、居場所を聞きつけた選手らが見舞ってくれ、家族全員を自宅に泊めてくれたことも。その布団のぬくもりは今も忘れられない。
その年、オリックスは被災地の思いを背にリーグ優勝し、翌年には日本一になった。部活を引退した木下さんは、毎日グリーンスタジアム神戸(当時)に通い、選手の打ったボールをグラウンドで拾った。試合や練習が終わると店で和む選手たち。大きい背中がまぶしかった。
日本一の瞬間もスタンドで見届けた。店には、優勝パレードの車の上から木下さんの母を見つけて喜ぶ中嶋監督の写真が飾ってある。ことあるごとに連絡をくれ、コロナ禍が襲った昨春には「店どないしとんや?」と電話があった。1軍監督に就任後の昨年12月には店を訪れ気遣ってくれた。
「中嶋監督は寡黙だけど温かい人。きっと選手にも伝わっていると思う」。木下さんの店もコロナ禍で売り上げは7割以上減った。それでも2年連続最下位だったオリックスの快進撃は「力をくれた」。
営業を再開した店で、客たちがテレビ中継を食い入るように見つめる。「今のチームの戦いぶりはファンでなくても引き込まれる。暗いまちを明るくしてくれるのは震災の時と同じ」と木下さん。「神戸で日本シリーズができるのもコロナ禍で日程がずれたゆえの奇跡。できるならもう一度、胴上げが見たい」と話す。
■最寄り駅も臨戦態勢
試合のあるほっともっとフィールド神戸周辺でも決戦ムードが高まっている。
最寄り駅の市営地下鉄総合運動公園駅では26日、職員が選手らのポスター約100枚を構内に張るなど準備を急いだ。当日は試合後の時間帯に電車を増発し、駅員を通常の2倍配置して混雑に備える。
同駅を管轄する西神中央管区駅長の吉田正樹さん(40)も子どもの頃からオリックスファン。少年野球ではイチローさんら選手からプレーを教わったといい、「安全にお客さまをお運びし、日本シリーズをお手伝いしたい」と意気込む。
(広畑千春、初鹿野俊)
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