新型コロナウイルス禍でオンラインを使った「リモート」が普及する中、兵庫県が部活動や地域スポーツに生かす取り組みを始めた。高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを使い、学生やアマチュアの試合や練習の様子を高画質の4K映像で送信。遠隔地からの指導や観戦に応用することで、指導面での地域格差の解消などを目指している。(長沢伸一)
県は6月、大学や企業と連携し、県立三木総合防災公園(三木市)で実証実験をスタートさせた。アシックスやNTT西日本、富士通、県立大など九つの企業や団体、学校が協力する。
9月に行ったテニスの実証実験では、練習風景を遠隔地のコーチにリアルタイムで送信。コーチはプレー中の高精細な映像を確認しながら、手首の動きや肘の曲がり方など細かな点をアドバイスした。
40年間コーチをしている男性は、地方にテニス指導者が少ないことに触れ、「(遠隔指導で)地域格差をなくせるのではないか」と手応えを話した。
中学生サッカーの試合では、ネットワークカメラで捉えた映像を配信。ボールを奪い合う選手やハーフタイム中のベンチの様子などが、リアルタイムでタブレット端末に映し出された。
配信された映像はテレビ中継と遜色なく、人工知能(AI)機能を搭載した別のカメラを使えば、競技場を分割して映し出すことも可能という。
ボール保持者だけでなく、他の選手の位置取りも確認でき、男性コーチは「指導はこれまでボール中心の振り返りだった。攻めている時のキーパーの位置や守備の準備ができているかも分かる」と利点を挙げた。
◇
県は6月、5Gを特定の場所で使える「ローカル5G」の免許を取得し、同公園に基地局を設置した。
従来のテレビ電話や会員制交流サイト(SNS)を使った中継は画質が悪く、通信環境によって画像が乱れる欠点がある。一方、大容量の5Gは高画質の映像をリアルタイムで配信できることから、県は部活動など地域スポーツでの利用に目を付けた。
ただ、学校やスポーツ施設での実用化には「ローカル5G」の設置が前提で、費用は数千万円に上る。導入にはハードルが高く、普及するかは見通せない。
県の赤澤茂・情報戦略監は「地域スポーツでは先進的な取り組み。まだ課題は多いが、実験の成果を踏まえ、学校の部活動などにどう応用できるか考えたい」としている。
■観戦にローカル5G応用/学生、アマ大会も中継可能
地域限定の高速通信規格「ローカル5G」は、遠隔地からのスポーツ観戦への応用も期待されている。
新型コロナウイルスの感染拡大では、多くのスポーツが無観客開催になった。学生やアマチュアの地方大会はほとんど中継がなく、保護者らがライブで観戦する機会も失われた。
ローカル5Gに対応したネットワークカメラは、コンパクトで持ち運びが容易。バッテリーが内蔵され、比較的自由に設置できる。小学生や中学生の大会でもシステムを整備すれば、試合の模様をリアルタイムでタブレット端末やスマートフォンに伝送できる。
兵庫県はこうした機能に着目し、4Kの高精細映像をインターネットで観戦できるシステムの構築を目指している。担当者は「コロナでスポーツはさまざまな制約を受けた。スポーツの映像を好きな場所で見られるようにしたい」と話す。(長沢伸一)

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