医学教育や研究に役立てるため故人の遺志で提供された遺体(献体)について、兵庫医科大学(西宮市)は3人を解剖、火葬後も約6年半以上にわたって遺族に連絡せず、遺骨も返していなかったことが分かった。遺族の問い合わせで発覚し、大学側が謝罪。遺族の1人は「献体はただの教材ではない。モノのように扱われ苦痛」と憤っている。(中部 剛)
大学に問い合わせたのは、宝塚市在住の女性(64)。父親の高橋純一さん=当時(82)=が2014年2月に亡くなり、遺言通り兵庫医科大に献体した。女性によると、献体した故人を悼む合同慰霊祭の案内が2度あったものの、その後、大学側からは何の連絡もなかったという。
同大のサイトには「遺骨返還までおおむね1年半~3年程度の期間を要する」とあり、新型コロナウイルス禍もあったため、長期化していると思っていた。それでもかなりの年月が過ぎたため、今年10月、大学側に問い合わせた。
すると、解剖実習は15年1月に実施され、同年4月に火葬も終わり、大学の遺骨安置室に安置されたままであることが判明。大学の遺族への説明によると、高橋さんのほか2人についても、遺族への連絡と遺骨返還が滞っていたという。
大学は遺族に謝罪し、「当時の担当者が規定の業務手順を逸脱し、遺族への通知を怠った。後任の担当者にも十分な引き継ぎが行われなかった」などと釈明したという。遺骨が帰ってくることを待ち望んでいた高橋さんの妻や弟はこの間に死亡。女性は大学のずさんな対応に憤る。
大学側から高橋さんの遺骨返還の申し出があったが、遺族は拒否。長女にあたる女性は「本当に父の遺骨かどうかも分からない。大学からはDNA型鑑定ができないと言われ、他の遺族からは他人かもしれない遺骨を墓に入れることはできないと拒絶されている。大学は私たちの痛みが分かっていない」と怒りは収まらない。
大学は「ご遺骨の返還手続き漏れについて」と題し、25日付のホームページ上で概要を公表している。
【献体】 死後、遺体を医学や歯学の教育、研究のために役立てたいという人が、無条件、無報酬で提供すること。献体したい大学や団体への登録、親族の同意が必要となる。日本篤志献体協会によると、国内に献体篤志家団体は62あり、献体した人は約14万3千人(2020年3月末時点)に達するという。

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