山陰沖で沖合底引き網漁が解禁された9月、兵庫県が全国トップクラスの水揚げを誇るハタハタの漁獲量が、前年の約1割に落ち込み、記録的な不漁に終わった。主要な漁場への来遊が極度に少なく、漁師も早々と他の魚種へ狙いを変えたことなどが要因とみられる。店頭に並んだ期間もごくわずかで、地元の消費者らは「まだ一度も食べていない。寂しい」と残念がっている。
ハタハタは日本海を回遊する魚で、秋田沖と朝鮮半島東岸沖が二大産卵場。山陰沖は若い魚が豊富な餌を食べて成長する海域として知られ、小ぶりでも身に脂が乗っているのが特徴だ。漁期は主に9月と3~4月という。
兵庫県但馬水産事務所によると、今季は豊岡市、香美町、新温泉町の漁港で、漁船40隻が操業。しかし、9月の漁獲量は、過去3年平均(約210トン)に比べ9割減の約26トンにとどまった。兵庫県の過去10年の総漁獲量は年間約1100~約2600トン台で、漁業関係者は一様に「あり得ない数字」と驚く。
同県但馬水産技術センターによると、秋の漁場となる鳥取沖や但馬沖で8月に実施した調査では、主な漁獲対象の1歳魚(14センチ前後)が2005年以降で最も少なかった。さらに9月にかけて何らかの原因で「成熟した2歳魚(16センチ前後)や3歳魚(18センチ前後)も例年より早く産卵場に移動した可能性がある」と推測する。
追い打ちをかけたのが、大きいものではかさの直径が1メートルを超えるエチゼンクラゲの大量発生だ。不漁の上、網を破られるなど漁獲の妨げになることを嫌い、初航海のみでハタハタ漁を断念した漁師もいた。
香住漁港西港(香美町)では、9月中旬に水揚げがなくなり、同月の漁獲量は、前年同月比9割減の約6トンに低迷。但馬漁協の販売担当者は「漁獲金額の減少はもちろん、名産の干物を作る水産加工業者に原料を提供できないのも痛い」と嘆く。
同町の主婦(61)はスーパーで一時見掛けたが、価格の高さに購入を諦めた。刺し身や唐揚げ、煮付けなど幅広く調理できる食材だけに、「今年はもう、旬に食べられないと思うと悲しい」と話している。(金海隆至)
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