兵庫県は18日、姫路市の養鶏場で発生した鳥インフルエンザについて、国の機関による遺伝子検査でウイルスが「H5N1型」の高病原性と確認されたと発表した。県は同日午後4時までに飼育されていた鶏約15万羽のうち、8万6350羽を殺処分した。24時間態勢で作業を続け、20日までの処分完了を目指す。
農林水産省によると、姫路で確認されたウイルスの型は、今季の発生例のうち、鹿児島県の養鶏場1カ所と宮崎県の野鳥のふんと同じだった。
兵庫県の斎藤元彦知事は18日午後、感染が確認された養鶏場を視察。その後、姫路市の中播磨県民センターで取材に応じ、「過酷な環境での作業だ。従事する職員を増やし、72時間以内(20日まで)の完了を目指すが、少し過ぎるかもしれない」と話した。(山路 進、田中宏樹)