兵庫労働局は、働き方改革に向けて積極的に取り組んでいる「塩野義製薬」(大阪市中央区)と意見交換を行った。11月の「過重労働解消キャンペーン」の一環。
同社は10月から、賃金水準を維持したまま、所定の労働時間を7時間45分から7時間に短縮。また来年4月からは、社員が希望した場合に週休3日制を選べるようにし、副業も認めることで、スキルアップや自己研さん、多様な働き方を支援する。
意見交換は、シオノギ教育研修センター(尼崎市)で実施。同労働局の鈴木一光局長ら、同社の役員や人事部長らが出席した。
同社は働き方改革の現状について、新たな取り組みに社内からは戸惑う声も上がっていると報告。その上で、自己啓発のための費用を会社負担する制度などを紹介し、「これからの成果に期待している」とした。
同労働局監督課の藤井茂課長は「働き方改革という言葉は浸透しているが、踏み出せない企業も多い。塩野義製薬を参考にしてもらいたい」と話した。(小谷千穂)