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ラッパ状のノズルで巣から出てきたハチを吸い取って駆除するドローン=養父市草出(ダスキン提供)
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ラッパ状のノズルで巣から出てきたハチを吸い取って駆除するドローン=養父市草出(ダスキン提供)
回転式のブラシで巣を破壊する=養父市草出(ダスキン提供)
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回転式のブラシで巣を破壊する=養父市草出(ダスキン提供)

 ドローン(小型無人機)を使って、ハチの巣を駆除する実証実験を、清掃サービス大手のダスキン(大阪府吹田市)が兵庫県内で始めた。バキュームクリーナーを取り付けて飛ばし、高所にある巣やハチを吸い取る。県内では都市部と自然が近接する地域が目立ち、ハチに関する相談も全国で際立って多く、同社は駆除が難しい高所などでのノウハウ確立を目指す。(中務庸子)

 同社のハチの駆除は、全国のフランチャイズ拠点のうち、講習や研修を受けた約200カ所が担っている。攻撃性の高いスズメバチ関連の依頼が多く、活動が盛んになる7~10月に集中するという。

 通常は夜間、防護服に身を包んだ作業員が巣の入り口にホースを近づけて薬剤を噴霧し、中のハチを殺して巣を取り外す。

 しかし、高所や足場が悪い現場では駆除できない▽薬剤を使うと他の生物にも害を及ぼしかねない▽夏場に防護服を着る上、夜間での仕事に作業員の負担が大きい-など課題だった。

 そこで本年度、兵庫県と新産業創造研究機構(NIRO、神戸市中央区)の「ドローン先行的利活用事業」の採択を受け、実証実験に取り組むことにした。

 加古川市内で9月上旬に実施した実験では、1メートル四方の機体に専用のバキュームクリーナーを搭載。高さ約4メートルの場所にあるスズメバチの巣付近に飛ばした。

 吸い込み口にラッパ状の器具をつなぎ、巣から出てきたハチ約150匹を吸い込んだほか、プロペラにぶつかってきた50~100匹ほどを駆除した。日中に実施し、1時間半程度で作業を終えた。

 11月には養父市内のスキー場の小屋にできた巣でも実験。回転式のブラシを新たに導入し、巣を壊しながら中にいるハチを吸い取る方法を試した。

 ダスキンなどによると、日本ペストコントロール協会(東京)に寄せられるハチ類の相談件数は、兵庫が年約4千件と全国でも1、2位を争う多さといい、県内で実験したノウハウを全国に広げるという。

 ダスキンの担当者は「専用ドローンが実用化すれば、従来の駆除方法の課題を解決できる。安心・安全な社会生活の実現につなげたい」と話している。

■観光地で遠隔操作、飲食物を配送…兵庫県内、広がるドローンの活用先

 兵庫県と新産業創造研究機構は、企業や団体と連携し、ドローン(小型無人機)の活用を促進する「ドローン先行的利活用事業」を進めている。

 同事業は2019年度に始まり、1年目は鳥獣害調査や森林管理など行政サービス向上に取り組んだ。昨年度から民間と連携し、本年度はハチの駆除を含む7件を採択。観光促進や物流など民間の知見を生かし、社会課題の解決を目指す。

 阪急交通社(大阪市)とレッドドットドローンジャパン(京都市)は、観光活性化に取り組んでいる。観光地に設置したドローンを遠隔操作してもらい、新型コロナウイルス禍でも自在に絶景を楽しめる新たな旅行形態を提案する。

 エアロセンス(東京)と塩屋土地(神戸市垂水区)は、管理する一戸建て賃貸住宅の住民向けにドローンで飲食物の配送を目指す。利用料を家賃に組み込んだ定額制サービスを想定し、採算性などを検証する。

 県新産業課は「ドローンの使い道を広げて、兵庫から次世代産業を創出したい」としている。

 情報通信やデジタル技術を専門に調査するインプレス総合研究所(東京)によると、20年度の国内ドローンビジネスの市場規模は1841億円と推測され、21年度は25%増の2305億円に拡大。25年度には6468億円に達すると見込まれている。(中務庸子)

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